遊園地~DEATHGame
4100pv突破しました!ありがとうございます!
本当にうれしい限りです(*´ω`*)
【注意!】
今回の話は『微』グロテスク要素が入っております。苦手な方は読むのをオススメしません。
「ミキ、取り敢えず私は二人と合流してくるから。それまでお兄ちゃんの御守りをお願いね。そしてお兄ちゃんにこの事は――――」
「内緒ね……。でも良いの? 二人きりにしちゃって。私が先輩とデートだよ?」
「はぁっ!? こんなときに……ば、馬鹿じゃないにょ!?」
声を荒げる私をミキはニヤニヤと笑っている。見透かされているようで目を反らしてしまう。
もーー! 何で私がこんな…………!
「からかうのは良くないよね。行ってきなよ。早く戻って来てね」
手をヒラヒラと振りながら笑顔を見せるミキはどこか大人びていた。
「うん。じゃね」
私も笑顔で返し、走り出した。
辺りは結構な人がいてなかなか前に進めない。それもそうだ。今まで攻略に参加していなかった人も含め全プレイヤーがこの遊園地に集められたのだから。しかし、大して警戒することもなく、皆思い思いにアトラクションを楽しんでいるようだった。
「さっきも、こんな風に人気が多かった通りで…………」
〇〇〇
「ん~? 水ってどこにあるんだろ?」
酔ってフラフラな兄の為に水を探しているけど、プレイヤーが多すぎて周囲を見渡しにくい。それどころか、なかなか進めない。
どこか脇道みたいなところはないかな?
すると思った通り、少し薄暗い裏通りのような道があった。見た感じ、人通りも少なそうだ。
「でも薄気味悪いし……」
お、お化けとか出て来そうだし。
でも、水すぐ持って来るって言っちゃったし……。
私は人混みを抜け、少し薄暗い裏通りに入って行った。
「やっぱ引き返そうかな……怖いもん」
後ろを振り返ると先程まで見えていた人々の姿がない。
「え……?」
「ケケケケッッ! キキキ…………」
「ひっ?!」
何かの鳴き声のような、聞いたことのない音が奥の方から聞えてくる。
うぅ、怖いよぉ……。
「な、なんの音だろう」
奥の方に歩を進める。
「う……うえぇ……」
「キィ! ギィ! キイイイィ!」
ピエロ。ピエロだ。
仮面の十字の目の奥で赤く揺れる瞳。
赤く大きい鼻。
口角は常に上がりにこやかな笑みを浮かべている。黒いボロボロのローブを纏い、右手には紅く、赤く染まったナイフが握られていた。
「キェェェェ!」
発狂しながら、女性プレイヤーに馬乗りになり、何度も何度も何度も何度も…………ナイフを突き立てた。
ナイフが体の中に消える度、プレイヤーの体が震えた。突き刺す度に血飛沫が舞い、辺りを赤黒く染めている。
おかしい。こんなの……私の知るスキルマジックじゃない! スキルマジックは全ての人に楽しんでもらえるようにグロテスクなエフェクトは設定されていない。きっと支配者がやったんだ。
支配者はこんな光景を楽しんでいるのか。
「あ…………うぅ」
「!?」
プレイヤーの呻き声で現実に引き戻される。
生きてる。まだ助けられる。
思い切り、地面を蹴りピエロに肉薄する。
数十メートルあった距離が一瞬でなくなる。私は直剣を引抜き、斜めから降り下ろした。
「っ!?」
受け止められた。片手一本で!
驚愕と焦燥が脳内を駆け巡った。
私が次のアクションを起こすより先にピエロの拳が脇腹にめり込んだ。
防具が爆ぜた。
「く……! はっ!」
空気が無理やり吐き出させられる。こいつ、強い……!!
後方に転がり、それでも勢いを殺せず壁に激突する。
素早く体勢を立て直したが、眼下には血だらけのピエロがいた。
「……【神速】」
スキルの補正で反射を越え、超高速で頭を下げる。頭上ではなにかが壁を陥没させる音が聞こえてくる。 【神速】で距離を取ると同時に、加護【メテオ・ライト】を発動する。
「スターダスト!」
周りに小さな隕石が数十発、私を中心に廻り始める。
「…………ケッ!」
突然、周りの景色が一変し先程の喧騒が戻ってきた。
溜め息をつく。助かった。でも、救えなかった。
「なんなのアイツ。とんでもなく強かった」
あのまま戦闘が続いていたなら、もしかしたら…………。いや、確実に私は…………。
「…………皆に伝えないとっ!」
〇〇〇
知らず知らずの内に体が震えていた。
考えまい、としても意識してしまう脱落の恐怖。あの凄み、あの狂気。自分で自分を抱き抱える。
「…………お兄ちゃん……っ!」
ピエロは笑っていた。愉快に。下に転がる屍を見ながら。
まるで友達ができたかのように――――――――――
キャラ紹介
『ミキ』
・クラス バーサーカー
・種族 人間
・装備 バベルの短剣
Lv73
・ステータス
HP 135000
MP 79600
攻撃力 189000
知力 112300
筋力 180000
耐久力 25000
・スキル
【アクセル】
【神速】
【ファントム】
【ダブル】
加護
『未来予知』




