暗殺社vs救世主Ⅲ
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激しく交錯する白銀と紫の剣。
この筋力で力負けしていることに戦慄したが、手数では上回っている。それなのに押し切れない。それどころか肩、腰、頬。ありとあらゆるところが切り傷が見受けられる。苦悶の表情を隠しきれないシロカ、逆にアサンにボスと呼ばれたNPCの老人は何処か余裕の表情を浮かべていた。
紫の直剣を白銀の剣が叩き落とす。だが、同時に逆方向から紫の一閃がコピーのほうの剣を粉々に砕き折る。
は、速すぎるっ……!!!
地をけり一度距離をとる。
もう一度コピーを行い、空いた距離を埋める。
そして再開される嵐の如き剣戟。
真上から振り下ろされる紫の一閃を両手に持った剣で挟むようにして受け止める。手首から腕の骨が悲鳴を上げた。
「ぐっつ…………あああああああああああああああああああああああああ!」
老人の剣を弾き飛ばす。少しよろめいた老人をここぞとばかりに追撃しようと一歩踏み込む。
瞬間、老人の姿が不自然にゆがむ。その光景に疑問を覚える暇もなくわき腹に細い足が深く、これでもかと言わんばかりにめり込んだ。
強引に外に飛び出る空気。
勢いよく地面を転がり壁に激突する。粉塵に埋もれながら、激痛をこらえる。
「ぐっつっつあ…………ううううううおおおおおおおおおおおあああああああああああああ!!!!」
苦しみを紛らわすように、そして自分を鼓舞するように。叫び声をあげながら粉塵を振り払う。
叫び声が轟く室内で俺しか聞こえないほど小さな音で「べきっべきぺき……」と骨の断末魔が耳に残る。
体力ゲージも赤に突入している。
「剣技スキル『光の舞』」
老人が放ったスキルに俺は絶句した。
『光の舞』のスキルは近くにいるプレイヤーと自分の体力を無条件にマックスまで回復させるものなのだ。
老人の体力はほぼノーダメージ。それなのに……?
なんなんだよ、このNPCはっ!?
でもそれを考えることを脳が拒絶し一息に距離をつめてくるローブを纏った老人に集中しろと叫んでいる。それに応えるように軋む骨などお構いなしに突撃し応戦する。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!」
よく見ろ! よく見ろ! よく見ろ!
目に意識を集中させる。すると周りの景色がスローモーションのになる。
紫の剣先を体をのけぞり回避すると同時に『アクセル』と『乱舞』を発動させる。『アクセル』するのは『乱舞』の速度。普通の『乱舞』で止められるならば、その速度を無慈悲なまでに加速する。
そうすれば、絶対に押し切れるっ……!
「!?」
先程回避した剣先が俺ののど元に迫る。
もう一度回避しようと試みるが、止めた。
体を思いっきり沈ませ、剣をやり過ごす。
そして、フリーになった腹部に『乱舞』を打ち込むべく、剣を振りかぶる。そして、音速をも超越するかの如く速さで老人の腹部に吸い込まれていく白銀の刀身。
「【――――荒れろ。紫電】」
その言葉を聞くや否や、天地が逆転したかと思えば背中に激痛が走る。壁に激突したのだと理解するのに時間はかからない。
壁にめり込んだ状態でうっすらと目を開けると、次には視界が真っ赤に染まった。赤くなった視界で凝視すると、俺の腹部には大穴が穿たれていた。
「うあああああああああああああああ!」
「光の舞」
「っ!?」
痛みが和らぎ、そしてなくなる。
また…………?
「お前はすでに二回死んでいるぞ? 私を失望させないでくれ」
「…………。わかったよ。あんたに面白いもん見せてやるよ」
そういいながら、俺は地をけり老人をつめる。
「『アクセル』!」
老人が目の前に迫ったところで『アクセル』を発動。上に飛躍する。天井に着く前に宙を一回転し今度は天井を蹴る。その瞬間に『アクセル』を発動。先程よりも加速した状態で老人の目の前に降り立つ。今度は老人が視界に入った瞬間に『アクセル』。地面に着地したと同時に横に跳ぶ。
壁を蹴って、蹴って、蹴って。どんどん加速していく中でも俺はしっかりと老人を補足していた。あちらも同じだろう。
――――もっと速く!!
地を蹴り、壁を蹴り、加速していく。
「うおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああっ!」
「!?」
老人の後ろに降り立った俺に目をむく。
「どうだ? 見直してくれたか?」
俺と老人の位置が入れかわる。
騒がしかった室内が静まり返る。
ベキ…………。パキ…………。ピシ……。
――なっ!? オリジナルがっ!?
コピーではない、オリジナルの直剣が砕かれる。完全に視界にまわったのに、反応されて……、折られた。
そして、斬られた。
オリジナルを持っていた方と逆の手が斬り落とされた。
腕から赤々と血が噴き出す。
「光の舞」
秘策でも、倒せないのか……。
「私の負けだ」
不意に老人が口を開いた。
「先程の攻撃。素晴らしかった」
そう言いながら振り返る老人の右肩から腹部にかけて一本の剣跡があった。治癒されていっているが、かなり深いものだ。一応、斬れていたのか。ふぅ、と息をつく。
「まだ、やるのか?」
するとローブを外した老人が苦笑いし「その必要はない」と言った。
――――話をしよう。白井裕翔君。
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