暗殺社vs救世主
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「!」
強い。
アサンは強かった。実力でねじ伏せると言った言葉に嘘はないほどに。
だが、負けるわけにもいかない。
今は防戦一方を強いられているが、どこかで勝機を……。
「こんなものですか? 貴方の力は」
「失望したか?」
「いいえ、むしろどんな手を使ってでも連れて行こうと思いましたよ」
軽口をたたきながらも、剣の交錯は止まらない。
「『乱舞』」
「おっと、危ない」
スキルを発動する瞬間は一瞬のスキが生まれる。モンスターと相対するときは気にならなかったけど対人ではその一瞬のうちに距離をとられてしまうといくら早かろうが意味がない。
「本当に脅威ですね。その速度」
「当たらなければ意味がないだろ」
「スキルなんて使う意味ないんですよ。対人ではね!」
アサンが一息に先程とった距離を埋める。
とっさに短刀を防御しようとして剣を短刀の予測進路にもってくる。しかし防御した方向と真逆の方向から強烈な突きが体を貫く。体力ゲージが一気に黄色にまで下がる。今のは剣技スキル『逆刀』。相手に認識させた方向と真逆の方向に補正がかかるという厄介なスキルだ。
「嘘つきめ……」
「そんな簡単に人の言葉を信じるもんじゃないんですよ」
腹部からあふれ出す赤い液体と並行して体力ゲージがじりじりと減っていく。
「くそ……」
「もう打つ手はないんですか?」
「ああ。生憎な」
俺は後ろに数歩下がりスキルを発動する。
瞬間、俺の目の前には目を見開くアサンの姿があった。
「これは……!! 『アクセル』!!」
俺はそれと同時に『乱舞』を発動。
今度は『乱舞』が発動されるまでのタイムラグは、ゼロだ。
とっさにアサンも『乱舞』を発動しようとするも、間に合わない。
一瞬のうちに勝利は決した。
アサンには無数の切り口が生まれ、地面に倒れる――――――。事はなかった。
「なんで、キャンセルしたんですか」
こちらを睨めつけるアサンに俺は少し焦りを覚えた。
やっぱ、女の子を切るのは良心が痛むというか……。
「ま、まあ、いいだろ。別に。俺は人を殺せないんだよ。たとえここだろうとな」
「――――でも、私は違う」
アサンのその言葉を聞いた瞬間、背後にから短刀で刺される。
ボトボトと滴り落ちる血。
体力ゲージも赤く染まっていた。
「私は――――――――」
その言葉を聞き届けないまま、俺は目を閉じた。
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