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天高く翔ぶ鶴は海をゆく   作者: ゆうすけ
5/10

珊瑚海の死闘2

1942年5月9日 1400

珊瑚海 南西部

USSヨークタウン

レキシントンは燃えていた。午前中の攻撃で彼女は4発の魚雷と3発の爆弾が命中していた。誘爆こそ免れたが戦闘に耐えられるようには見えなかった。

フレッチャー少将は無力さを感じながらも彼女を生還させる術を考えていた。

「レディ・レックスはもう駄目だろう。フィッチには下がるように言ってくれ。敵空母に与えたダメージは?」

「前衛についていた敵空母は飛行甲板にダメージを与えました。これで戦力は中型空母1、小型空母1になったはずですから五分に持ち込めたはずです。」

このときフレッチャーはダメージを与えたの2航戦の1艦と誤認してしまった。

そのとき見張り員から報告が入る。

「レキシントンより信号!我、継戦可能、指示をこう。」

「索敵機より入電!先ほど攻撃した敵空母の後方に敵空母2隻を含む艦隊を発見!」

「何だと!そっちが本隊か…よし攻撃隊を出せ。必ず仕留めるんだ。」

「サーイエッサー!」

その後ヨークタウンからは新たな攻撃隊が飛び立った。


珊瑚海 北西部

IJN祥鳳

祥鳳は敵手よりもダメージが少なかった。甲板の穴はこのことを予想していた伊澤大佐が用意させていた鉄板を使い埋めていたため修復できていた。

「艦長、応急修理完了しました。しかし、艦載機の被害が深刻です。艦戦16機中8機を損失しました。」

「無理をさせたからな…二航戦はなんといってる。」

「艦戦は増援を送ってくれるそうです。」

「何?余分があるのか。」

「ツラギから来たお客さんだそうです。腕は確かだそうで。」

「そうか、ではもう少し体を張るか。」

祥鳳は航跡を残しつつ米空母のいる方向へ艦首を向けた。


柱島泊地

IJN大和 艦橋

「長官、敵空母一隻を二航戦が撃破しました。戦況は有利です。」

宇垣少将が興奮を抑えた声で言う。しかし山本は納得をしていない。

「まだ一隻残ってる。気を抜くべきではないよ。敵は手ごわいんだ。」

「はっ、失礼しました。ところで長官、督戦はなさいますか?」

「大丈夫だろう。あそこには、彼がいるからね。」

宇垣は山本が山口に抱いてる信頼を理解は出来ていなかった。

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