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冒険者は最強職ですよ?  作者: 夏夜弘
第二章 リベンド国編
76/153

どうしてこうなった? 9

「ただいまー!」


「あ、おかえ……り? そちらの方は……えっ!? もしかしてへレーナ=ワズさん!?」


「そうよ。よろしくね!」


「ど、どうしてここに!?」


「ま、まぁそれには深いわけが……」


 何故へレーナがここに居るのかを、ジンは一から説明する。


「そ、そうなんですか……一応質問なんですけど、私達の部屋では寝ませんよね?」


「当たり前じゃない。さすがに男性がいる部屋では寝れないわ……って言うと思った? 私この子と話したいことがたくさんあるの。だからここで寝るわ」


「えぇぇ……うそーん……」


『せっかくの二人きりがまさかのへレーナさんに邪魔されるなんて……』


 マーシュは涙目になりながらも、この部屋で寝ることを承認する。


 ジンは、とりあえず室内へ入れ、三人で円になる形で座る。


「それで、僕と話したいことってなんですか?」


「そうね……まずは、ジン、君は私が見た限り職業は冒険者だ。なのになぜ君の周りには上級職の子達がいるのかしら?」


「そ、それはですねぇ……」


 マーシュの方を見ながら助けを求める。


 マーシュさん、どうか助けてください。


「嫌だわ」


「声に出しちゃうの!?」


「嘘をついたときは魔法で無理矢理にでも喋らせるわよ?」


「えぇ!?」


 仕方ない……所々で偽って話すしかないか……


「わたりました……それはですね……」


 それからは、自分のステータスの事についてや、どこに住んでいるのかを偽り、あとは本当の事を話す。


「そうだったのね……まぁいいわ。嘘じゃないことはわかったわ」


 ふぅ。なんとか誤魔化せたな……まだ何か訊いてくるのか?


「じゃあもう一つ。これは質問と言うより頼みに近いんだけど……」


「頼みですか? できる範囲なら引き受けますよ?」


「それを聞いて安心したわ。なら単刀直入に言うけれど、私異性の方とお風呂に入ったことがないの。だから私と入らない?」


「……ほえ?」


「だーかーらー、私と温泉に行こうって言ってるのよ?」


 マーシュは口を開いたまま硬直し、ジンは何を言ってるのか考えるのに必死で硬直する。へレーナの顔は、少しだけ赤くなっている。


 この人は何を言ってるんだ? 僕と温泉に行きたいって言ったか? なんで僕? っていうかまずなんで僕? あれ? なんで僕?


「……早く答えを出しなさいジン! 行くの!? 行かないの!? ちなみに行かないって言ったら殺すわよ!?」


「行きます!」


「ならよし! あ、それと補足なんだけど、女の子は付いてきちゃダメ! これはプライベートだからね?」


「はぁ!?」


「「はぁ!?」」


「レベッカさんにエレンさんの声が!?」


 そう思い、声がした玄関の方を見ると、とんでもない顔をしたレベッカとエレンが口を開けて立っていた。


「何よ!? 私は今日初めて全く知りもしない男性に声をかけたのよ!? この長い人生、声はかけられたことはいくらでもあるわ! でも断り続けて160年。ついに私から声をかけた子がとても優しい子だったから、この子と話したいと思ってお風呂に誘っただけよ! 何か悪い!?」


「「「……いえ何も……」」」


 へレーナの乙女チックな本音に、レベッカ達は迫力に負け、何も言い返せなかった。


 ジンはただ、なぜへレーナにお風呂を誘われたのかを、ひたすら考える。が、鈍感なジンには到底理解し難いものだった……


 その後は、ジンとマーシュの部屋で、五人全員で話し合ったり、用意してあったカードゲームをしたりして、へレーナとの交友を深めた。


 数時間遊び、ジンを除いた全員が寝落ちしてしまった。


「あらら……全員寝ちゃった……ってもう十二時過ぎてる! そりゃあ眠たくなるか……仕方ない。部屋まで送るか……」


 まずは、レベッカをお姫様抱っこする、


「レベッカさん軽いな〜。それにいい匂い……っと、危うく変態発言をするところだった……」


 起こさないようにゆっくりと運び、敷いてあった布団に寝かせる。


 次にエレン。


「エレンさんも軽い! それに尻尾が気持ちよすぎる……っと、エレンさんが寝てる時にこれはまずいな……」


 そして、エレンも布団へ寝かせる。


「よく頑張った。僕と僕の抑止力」


 そしてジンは、その部屋を後にする。


 あとは、マーシュとへレーナを布団へ入れるだけだ。


「ここ二人部屋だから布団が二つだけなんだよねぇ……」


 仕方ないと思い、自分が寝るはずだった布団へへレーナを寝かせ、マーシュはその隣の布団へ寝かせる。


「僕は壁際で座って寝ればいいか……」


 壁際までより、壁に背中をもたらせかけ、目を瞑る。が、全く眠れない。


「寝るれねぇよな……なんとかして寝るか」


 だが、この後試行錯誤し、寝るための工夫をするが、気づいた時には既に、外で鳥が鳴いていた……。

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