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冒険者は最強職ですよ?  作者: 夏夜弘
最終章 魔王城編
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冒険者は最強職ですよ? 7

 小鳥のさえずり。聞こえてくる幾つもの豊かな声。あぁ、この世界に来て、良かった。


「ほ、ほらほら! 髪の毛しっかりセットして! 大丈夫かな、何もついてないよね?」


「マーシュ、左の目の上にハナクソ付いてるわ。どうしてそこにつくの?」


「ええ!? 鼻こすったからかなぁ……」


「そんなのどうでもいいわ! レベッカ、マーシュ、急いでくれない!? 式が始まっちゃうわよ!?」


『何をそんなに急いでおる。我なんて龍の姿で来いと言われたのだぞ? 外見なんでどうでもいいだろ』


『レッド……何もわかっておらぬ。まずは外見からだなぁ……』


『私はこの姿でもいいわ! キャハッ!』


「ホワイトさんってそんなきゃらでしたっけ……?」


「エレン、そこは気にしてはダメだわ。スルーよ」


「て言って、ヘレーネさん笑いこらえてるじゃないですか」


 そんな会話が聞こえる中、ジンはガレージで外を眺めていた。すると、そこにランが声をかけに来る。


「ジン、もう出発するわよ?」


「ん? ああ、そうか」


 ゆっくりと振り返り、みんなの元へ向かう。


「あ、ジン! 遅いわよ! 王様に怒られてしまうわ!」


「ごめんなさい。じゃ、行きますか!」


 そう言い、皆はとある場所へ向かう。


 その場所は、魔王軍進軍以来、大半の町が破壊されてしまい、修復も困難な状況に陥った時。勇者達の間で集まり、世界の皆が住める国を作ろうと協定を立てた。そこからは早かった。


 皆がひとつになって協力し、ありとあらゆる手段を駆使し、一つの国を作り上げた。わかりやすく例えるなら、ロシアの面積の二倍ほどの大きさだ。国の名は、ピースと言う。これはジンが命名した。


 ジン達は、その最南端に豪邸を建て、暮らしていた。今日は、魔王を倒した、いわゆる祝勝パーティーが開催されるのだ。


 そして、王城に到着し、皆はもう一度身だしなみを整える。


 中に入ると、控え室へ案内され、そこで出番まで待機することになる。


 緊張するなぁ……。いざ褒められるとなると恥ずかしいなぁ……。


『何を今更! この女神様が付いてるからには、心配しなくてもいいのよ?』


 駄女神は引っ込んでてくださいと。


 思い返せば大変な過去だった。ただ、それも今では笑い話になっている。それに、今は皆もいる。大切なみんなが。


「出番ですよー! スタンバイお願いします!」


 そう言われ、ステージ脇まで移動し、名を呼ばれるまで暗幕の裏で待機する。


「では、これより、魔王を倒した勇敢な冒険者達を紹介します。まずは魔王を倒した帳本人、ジン!」


 ヨタヨタと壇上中心へと歩いていく。全国民が今集まっており、恥ずかしさが頂点へ来ている。


 それから、皆の名前が呼ばれ、レッド達も呼ばれ、賞状とバッジが授与される。


「続いて、ジン殿から、一言貰いたいと思う。皆心して聞け!」


 え? それ聞いてない。カンペとかあるの?


 何も知らされて無かったジンは戸惑いながらも教壇の前へと移動する。


 な、何を話せば……。女神様、出番ですよー?


『かってにやってろ馬鹿』


 あらら、さっきのが効いてるのか……。まぁ、適当に話せばいいか。


「こんにちは、皆さん。ジンです。まぁ、言ってしまうと、自分が一言喋れるなんて事は聞かされて無かったため、何も言うことは考えてません」


 その言葉に、国民や王、レベッカ達も驚愕の表情して、何を言っているんだと言わんばかりの顔をしている。


「なので、少しだけ自分の話を……。僕は、勇者でも無ければ力ある職業の冒険者でもありません。ただの最弱職の冒険者です」


 その発言に、皆は次に怪訝の表情をする。


「最初は驚きました。なんてったって最弱職ですよ? しかも、僕はめちゃくちゃお偉い方から、魔王を倒せとか言われたんですよ?」


 真剣に聞き入る国民達。ジンも緊張が解れ、次々に話していく。


「何言ってるんだと思いましたよ。だけど、僕は特殊なユニークスキルを手に入れ、それを頼りに頑張ってきました。仲間も増えました。最初はランと出会って、それからどんどん出会いが増えていきました。別れもありました。その時は本当に辛かった。でも、それを乗り越えたから強くなれた」


 首を頷かせながら聞くジンの仲間たち。涙してるものもいた。


「龍にもあったりして、キスさせられたんですよ? ありえなくないですか?」


『ありえないとはなんだ失礼な』


「……だけど、今ではそれが無かったら魔王は倒せなかったのかもしれません。……本当にきつい冒険でしたよ」


 一つの間を起き、次の言葉を言う。


「だけど、こんな僕でも、こんな最弱な職業でも、ここまで来ることができました! なので、最後に一つの冗談を言って終わりにします!」


 ニッコリと微笑み、はっきりした声で発言する。


「冒険者は、最強職ですよ?」


御愛読ありがとうございました!


こんなミスばかりな作品を最後まで読んでいただき、心の底から感謝します。


最初は小説の書き方も知らないマヌケでした。今でも多々ミスはあります。ですが、ここまで頑張ってこれたのは、読んでいただいている皆様のお陰です。


長いようで短い時間でした。


本当にありがとうございました。これからも、どんどん小説を出していくので、是非機会があれば読んでみてください!



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