表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者は最強職ですよ?  作者: 夏夜弘
第一章 成長編
11/153

そこは楽園という名のオカマ大国でした 4

1000PVありがとうございます!これからもよろしくお願いします!


 町を見回り、お祭り前にいい気分になった二人は、その日はすぐに寝た。ダイコは祭りの最終チェックをした後、二人に続いてすぐに寝たのだった。


 そして祭り当日。

 昨日よりも更に倍以上の観客がおり朝だというのにすごく賑わっていた。


「うわ~! 朝からすごい盛り上がってる!」


「本当だね~、祭りの競技が始まったらどれだけうるさくなるのやら……」


「この三倍はうるさくなるわ。いや、今年はいつもより人が多いからもっとね」


「ええ!? 鼓膜大丈夫かな……ていうか競技に出る人も多いってことですよね……」


「そうね、今年は壮絶な争いになりそうだわ。そそるわねぇ……」


「「オカマの本性でた!?」」


「なんか言ったかしら?」


「「いえ! 何も言ってません!」」


「あらそう、じゃあ競技参加登録しに行くわよ~!」


「はいっ! 頑張ろうジン!」


「うんっ! 頑張ろう!!」


 三人はオカマラソンの受付に行き、登録を済ませた。競技は午後からなので、午前は特にすることもなく、他の競技を見ることにした。


「どの競技をみよっかな~?」


「この格闘大会"漢の中の漢は誰だ!? ムキムキバトル"が物凄く気になるんだよねぇ……僕」


「そうね、どんな強い人がいるか気になるし行きましょ! もうすぐ始まるから急ぎましょ」


「そうだね!席が空いてるといいなぁ……ってあれ? ダイコさんは?」


「なにか用事があるってどこかへ行ったわ」


 そして二人は会場へ急ぎ席を見つけ座る。

 出場者の名前がそれぞれ呼ばれ、オカマばかりだったが中には他の国や町からの参加者もいた。


「あんな身長の高いほっそりとした女の人も出るんだね~、どう見ても勝てそうにないんだけど……」


「そうかしら? あの人筋肉はしっかりついてるしさっきから全く体幹がブレてない。相当強いはずよ」


「な、なんかいつもより真剣!?」


 そして選手紹介が終わり、一回戦目にその女の人、レベッカ=エンドール対オカマのオ・カマーの試合が始まった。


 先に動き出したのはオ・カマーだった。両手を広げ全速力でレベッカに迫る。それに対してレベッカは右足を引き蹴りの構えになる。


「あ、あの突進を蹴りで返そうとしてるの!? 絶対足折れるって!!」


 ジンは口を抑えながら見ているがランはしずかにその闘いを見ていた。


 そしてその闘いの決着がつく。

 レベッカが物凄い強烈な蹴りを相手の顎にいれ、それを正面から食らったオ・カマーは宙を舞う。そして三回転し顔面から落ちる。そのまま動かなくなり戦闘終了。レベッカの圧勝だった。


 周りの観客は物凄く沸いていた。

 そしてジンは驚きランはいいものを見たと言わんばかりに拍手をしていた。


 そしてその後もレベッカの勝利が続いた。

 毎試合最初の一撃で相手をしとめ見た目とは裏腹に物凄い強さを見せつける。

 レベッカは決勝まで駒を進めその試合が始まる。相手はダイコが「私と同じくらい強い奴が明日の午前の競技に出るわ。是非見てあげて」と昨日言っていた人だった。


 二人はお互いを見合いそして戦闘態勢に入る。

 試合開始の合図が出ると、二人は一瞬にして距離を縮め拳を合わせる。両者とも互角なのか、どちらもダメージを負った様子はなく、一旦距離をとる。再び距離を縮め、次は激しい攻防を物凄い速さで繰り広げる。

 ジンには何が起きているのかわからず、ただ見ているだけで、ランも目で追うのが限界だった。


「な、なにが起きてるのかわからない……あのレベッカって人かなり強い……」


「そうね……私も目で追うのがやっとだわ……それにしてもダイコさんと同じ強さの人と互角に渡り合えるレベッカさんって……」


「選手紹介の時もあまりよくわからない感じだったからね……人族ってことしかわからない……」


「あともう一つ言えるのはかなりの高レベルってことね。多分職業はダイコさんと同じ武闘家ね」


「レベッカさんがダイコさんとやったらどっちが強いのかな……」


「多分私よりもレベッカちゃんの方が上だわ。悔しいけど」


「「わっ!? ダイコさんいたの!?」」


「ちょっと決勝が気になってね。にしてもあの子かなり強いわ」


「そんなこと分かるんですか?」


「ええ、あなた達には目で追うのが限界だと思うけど私には見えるの。私と同じくらい闘えるタンパはかなり必死な顔してるのに対してレベッカはまだ余裕がある表情をしてるわ」


 タンパとは今レベッカと闘っているダイコの友達だ。


「ダイコさんがそこまで言うなんて……相当な手練れなんですね……」


「ええ、もう決着がつくわ。見てないなさい」


 そうダイコが言うとさっきよりも殴るスピードが落ちてきたタンパに対して、レベッカは殴打を避けつつカウンターを返していく。

 そしてレベッカの拳がタンパの顎に入ると、タンパはその場で気絶してしまう。

 レベッカが優勝し、トロフィーを掲げながら周りを見回しているとダイコと目があったのかずっとダイコの事を見ていた。不敵な笑みを浮かべながら...


ダイコと同じくらいの強さのタンパはレベルは119で職業は武闘家です!


次話はついにジンたちの参加する競技の開始です!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ