4 ゲームで遊んだってーの!
「おじゃましまーす・・・」
美少女、もとい幼馴染が家に来た
『勉強会』と言う名の『ゲーム大会』だけどな!
「おう、こっちだってーの!あがってこいや!」
「うん」
靴を脱いで揃える幼馴染
膝を揃えてしゃがむなってーの!
まんま女じゃねーか!
といっても幼稚園以来、女友達がオレの家にきたことないけどな(涙)
2階のオレの部屋に着いたらさっそくゲームだ!
初心者だから『落ちゲー』だな
自分のレベルでできる上、なぜかハマるんだよな
ゲーム機貸して、ボタンの操作の方法を教えてやらせてみる
「はっ」
「ん!」
「あーっ」
こらこら、勘違いされそうな声を出すのはやめろってーの!
言葉の暴力だってーの!
目の前の美少女で視覚の暴力に晒され、言葉の暴力で刺激されるて
『理性』の堤防にヒビが入りまくりだってーの!
「なんか飲むモノもってくるってーの」
そういって部屋を出る
あーなんか危なかった
自分の部屋が、なぜかデンジャラスゾーンになっていたってーの!
ジュースをコップに入れて部屋に戻る
夢中になってゲームしているんで戻ってきたオレに気が付かない
うんうん、そうだよなー
オレも何回かあちゃんに怒られたってーの
気がつかなくてな(笑)
<タラララッタラ―>
見事にクリアしたみたいだ
まあレベル1だからなー
小学生でもクリアできるってーの!
「やったー」
そういて笑顔になる
その横顔にドキッとする
あれはオトコだから!
オ・ト・コだからー!
心の中で繰り返す
「あっ、ありがとう!」
ようやくジュースを持ってきたオレに気が付いたようだ
だからオレを誘惑するのはやめろってーの!
昼過ぎから夕方まで延々とゲームをした
「あーっ、おもしろかったー」
そう言って座ったまま手足を伸ばす幼馴染
「ありがとね、なんかスッキリしたよ」
だからドキッとする言葉はやめろってーの
【後日譚】
見事に復活した幼馴染が学校の友達に
「何があったの?」
と聞かれ
「幼馴染と遊んだんだよ!はじめてだったけど、すごく良かった!またやりたい!」
と答えたそうだ
一歩先におとなの階段をのぼったと認識されたそうだ
ちがうってーの!
オレ何にもしてないってーの!
冤罪だってーの!