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3 家に誘ったってーの!

学校の帰り道、家の近くの公園を通りかかったら幼馴染がベンチに座って項垂れていた


「どうしたんだ?」


声をかけると幼馴染は顔を上げ


「たかちゃん・・・」


と潤んだ瞳で見上げてきた


ドキッとした


美少女ハンパねー


って男だから!


男だから!


必死に自分で言い聞かせる!


オレ、16(歳)で道外したくないってーの!




話を聞くと勉強がうまくいってないってことだった


あー、すまんオレ帰っていいかな?


オレは頭を顔も平均だってーの!(笑)


『むりだってーの!』 ・・・と言えたらいいなー


じーっと見つめる美少女(に見えるが実は男)を前に言えない


空気を読める自分がこれほどまでに憎いと思えるとは・・・


「オレはゲームして気分転換するってーの!何かあるだろ?」


「ボク、ゲーム持ってない・・・」


マジッすか?


高校生でゲーム持ってないって?


いまどきスマホにでもゲーム入れれるってーの!


あー母親が厳しい?


そういえばナルん家って近所でも評判のガチガチの教育ママだっけ?


ポテチもダメ


コーラもダメ


アニメもダメ


マックもダメ


何が楽しみで生きてんだろってくらいガチガチだってーの


『あそこの家に生まれなくって良かったー』って皆で言ってたっけ?




「土曜の昼過ぎ、ウチ来いってーの!」


「えっ?!」


「おばさんには、とりあえず『勉強会』って言っとけや!


オレ、マジやばいから頼まれたって言えってーの!」


「うん!」


だから潤んだ瞳で見上げるなってーの!


オレの人生マジやばいから!


なんか簡単に道外しそうで怖いってーの!

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