表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/24

16 幼馴染、花束贈呈をする(その2)

目の前に広がる色とりどりのドレス



あー、ピアノを習うのは女子だわなー


当然発表会も付きそいは母親だわー


結果:女だらけ



そんな中オレと幼馴染の学生服の黒が目立つ目立つ


チラチラと見られている


居心地が悪いのなんの


例えるなら女子高に一人迷い込んだ?感じ?


しまったわー!


タダ飯につられてやられたー!


そりゃおばちゃん、飯を奢るくらい言うわな


やられました!ゴメン!だわ


でもここまで完璧にやられると、もー笑うしかないってーの




でも女だらけなのにオレの幼馴染♂は違和感ないわー


手に花束持っているってのにみごとになじんでる


顔が美少女だから保護色になるのか?



結果としてオレだけが浮いているわー


このアウエー感はんばないっす!


今、朝の9時すぎだろ?


演奏が始まるの11時くらいだっけ?


この居たためれなさ感の中、どうやってヒマ潰そうかなー




そう思っていたら


「あれーっ何でここに?」


もう一人の幼馴染♀(中身が腐ってる!)に声をかけられた


おれも同感だよ


まさかここで会うとはな!


世間ってホントに狭いわ


今日も薄い本を作っていると思ってたよ




正直に付き添い(幼馴染♂)の付き添いと答える


「あーなるほど(ニヤニヤ)」


あくどい笑顔をしてきた


ヤバイと思ったらとんでもないことを教えてきやがった!




一見華やかに見える発表会も一皮剥けば女のプライドのガチンコ勝負の場だそうだ


いかに花束贈呈の人間を捕まえてくるかも勝負になっているんだって



そこそこ見栄えの良い男に花束贈呈を頼むことができた娘は


花束贈呈がいつも女ばかりで、同じ人間の娘に対して


「仲良しのお友達がお祝いしてくれていいわねー」


と言っているセリフと真逆の嫌味が飛ばすそうだ


そんで優越感丸出し


次の発表会までチクチクとイヤミを言われる



いつも男を調達できるとは限らないから言わない方がいいんじゃね?


そう聞くと腐からは


「嫌味をいうような頭の悪い娘が、そんな先のこと考えてるわけないじゃない」


と言われた


そりゃそうだ


そんで毎回の発表会は鬼気迫る雰囲気を出しているそうだ



幼馴染(腐)は発表する同じ腐仲間の花束贈呈に来たそうだ


贈呈は無いと格好がつかないらしい



ちなみに幼馴染(腐)とその後ろにいる腐仲間はこうしてオレと話していることで


順位が50くらいあがったそうだ


女ばかりのところで男を連れてくるとか、男と親しい所を見せるとかで順位が大きく動くそうだ


そんないらんトリビアをさらに教えられた


してやられた!


女って怖い!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ