書きだし.me即興小説01
「きみが失ったものは、なんだい」
「場合によっては、僕が取り戻す手助けをしてあげよう。僕は神だからね」
「ぷよぷよの3DSのやつ。カセットだけリュックにいれてたらっどっかいった」
「しょぼっ! 探せよ! リュックの奥の方とかにあるよ多分。よく探せ! 」
「あと夢と希望と仕事」
「急に重いよ! しかも多いし。ってかそっち先じゃない? ぷよぷよとかいいだろ」
「せっかく隠しキャラも出したのに……」
「隠しキャラとかいいから。お前はまず仕事探せ。な? 」
「ぷよぷよする仕事? 連鎖なら5連鎖ぐらい作れるよ(`・ω・´)」
「ぷよぷよする仕事なんてないから! 現実を見なさい! あと5連鎖ってたいしたことないぞ。」
「神様なんだからぷよぷよする仕事つくってよ」
「10:00から18:00、休憩1時間、週5日ずっとぷよぷよをする」
「結構長い……」
「疲れてもポケモンやモンハンしちゃだめ」
「飽きそう」
「連鎖組めないと上司に怒られる」
「怒られるのはやだなぁ」
「一日にwifi対戦で20勝以上というノルマが科せられる。達成できなかったら残業」
「……」
「それでもやりたい?」
「やりたくない……」
「自分でいい条件の仕事探せ。な? 俺が見守っといてやるから」
「うん、わかった。ありがとう」
「そのうち新しい夢や希望も見つかるさ。お前はまだ若いんだ」
「うん」
目を覚ますとそこは見慣れた自分の部屋だった。
変な夢を見ていたようだ。
ひさしぶりに神社に行き、お参りをする。
帰ってきてリュックを見ると、ポケットティッシュのなかに、ぷよぷよのカセットが入っていた。