最速記録
今までで、ステータスの上昇値がおかしな所を修正しました
鐘の音で目が覚める。
「今日はゴブリンでも狩りに行くか」
ゴブリンはブラックウルフよりも経験値が良いらしいのだ。それと、女性冒険者からは人気がない。当たり前だろう、ゴブリンの習性を考えればすぐに分かる。
ゴブリンは常時あるので、ギルドへは寄らずに森へ向かう。
「ギギッ」
(お〜早速いたよ...なんか、毎回気がつかれないよなぁ)
その数9程度だ。意外に多いが、戦闘準備にはいる。
ステータスをagiに振り分ける。
LV: 8
HP: 50 <+380
MP: 50 <+380
STR: 50 <+380
VIT: 50 <+380
AGI: 400 <+380
INT: 50 <+380
DEX: 50 <+380
LUK: 50 <
BP: 0
ABP: 350
スキル:[異世界人][代行者のお気に入り][システム][スタミナアップlv1][ナイフ術lv1][魔力操作lv1][隠密lv1]
隠密は今条件を満たしたために取得したらしい。
(いっちょ奇襲しますか!)
気付かれない様に接近し、1匹目の首を落とす。さらに2匹目を仕留めたところでやっと気付かれる。
「ギギャ!!ガガギッ!!」
大変御立腹のようだ。だが、agi730の前にはゴブリンなんかの攻撃は当たらない。700ともなるとAランク相当ではないか。避けて剣で切る。単純なお仕事です。
「ふいぃ〜、すごい!こんなに体が軽いなんて!」
ユーリは普段vitにポイントを貯めているため、ステータスを振った時の反応が凄い。まるで、別人になったような気分だろう。
そして何故Aランク相当なのかと言えば
LV: 78
HP: 1450 <
MP: 1450 <
STR: 700 <
VIT: 700 <
AGI: 700 <
INT: 700 <
DEX: 700 <
LUK: 700 <
スキル:
レベルアップに50づつステータスが上がると仮定して、平均的に振り分けたところステータスが700に達するのはLV78くらいである。この世界にLV100を超える者はいない。LV最大の人は英雄王と呼ばれていて、92LVで10人もいないとされるSランクだ。もちろん冒険者しか高レベルがいないのかと言われれば否である。高レベル者は、軍に所属している者か冒険者のどちらかが99%だ。補足であるが、冒険者=ギルド会員である。
それからユーリは昼までゴブリンを狩り続けた。この時点で、
ゴブリンの魔石×34である。この時点で大収穫だ。だが、ユーリは特にする事がらないので夕方まで続けるつもりらしい。それでも休憩はするようで、見つけた小川の近くで休む。
「ふぅ...結構疲れたな。モンスターだから殺すのに抵抗は無くても、魔石回収のための解体はきついな...」
喉が渇いたので、川に流れている水を一気飲みする。
「っぷはぁ!冷たくて美味いな」
ユーリは川に流れている水を直で飲むのは初めてだ。一般的な高校生はそんな機会などないし、転生してからも宿でしか水を飲んでない。
「うっし!そろそろやるか...」
そこから片っ端からゴブリンを狩る。
とはならず、3時間ほど経って遭遇したのは7匹程だ。ゴブリンは集団で行動するため、実質1回だ。そんなに多くよゴブリンがいる訳でもなく、そろそろ潮時かなとユーリが思い始めた所で、一回り大きなゴブリンが先頭を歩く集団があった。
「よし、ラッキーだな。これ終わったら帰るか...ん?あれはなんだ?...もしかしてボブゴブリンかぁ?」
ボブゴブリンとはゴブリンの亜種である。ゴブリンより1段階強い。
「締めには丁度良いな」
そう言いつつステータスを弄る。
LV: 15
HP: 50 <+450
MP: 1550 <+450
STR: 50 <+450
VIT: 50 <+450
AGI: 50 <+450
INT: 750 <+450
DEX: 50 <+450
LUK: 50 <
BP: 0
ABP: 700
スキル:[異世界人][代行者のお気に入り][システム][スタミナアップlv2][ナイフ術lv1][魔力操作lv1][隠密lv2][剣術lv2]
遠距離から倒す気まんまんである。もちろん怪我をする可能性が低いなら誰だってこうするべきだろう。
「ふっとべや!」
魔弾を50個ほど生成し放つ。もちろん威力は
アントビとの模擬戦で後半に使ったのと同じでだ。
地面が抉れる音が鳴り止む。土埃が舞う。
土埃が晴れた先にはゴブリンの集団が倒れていた。
「ふっ...火力押せ押せが結局のところ最強か」
などと独り言を言っている。
魔石を回収して、ギルドへ向かう。
「ようケイト、これを頼む。多いかもしれんが」
ゴブリンの魔石×56
ボブゴブリンの魔石×1
とんでもない結果である。Fランクが出して良い結果を超えている。
(何故か今日はブラックウルフとは合わなかったな)
勿論ユーリが狩っていたからである。
「なっ!...とんでもないわね」
「いやー、それほどでもー」
「あ、そう言えば結果出たわよ!」
ゴブリンの魔石を査定しながら、そうケイトが言ってきた。
「ほぉ、で、どうだって?」
「聞いて驚きなさい!」
「お、おぅ」
「Cランクよ!2ランク飛びなんて、凄いじゃない!」
ちなみに、Bランクからは権力者からの指名依頼も増えるので、エチケットテストも行われる。
「まぁ、そんなもんか。LV8だったしな」
「そう!それよ!LV8でAランクと良い勝負するなんてとんでもない事よ!?AランクなんてLV70超えが普通なんだから!」
「はぁ...そうは言うけどよ、ケイト。アントビは全然実力を出して無かったぜ?お前の見る目があるのは精神的な事専かっ」
「そうなの?まっ、私は戦闘の事なんて全然知らないんだけどね!」
などと話しをしている内に報酬が決まる。
銀貨6枚と大銅貨6枚だ。おそらくゴブリン1匹につき大銅貨1枚、ボブゴブは銀貨1枚だろう。
「そろそろユーリも普通の依頼を受けたら?常備クエストじゃないやつ」
「そうだな...明日にでもやってみるよ。」
お腹が空いたらしく、少し早いがにゃんこ亭へ帰る。そして、夕食を終え、シャロットと少し会話をしてさっさと寝る。
起きて朝食を摂り、さっそくギルドへ向かう。
「おはようケイト」
「おはよう最速Cランク記録ホルダーさん」
「は?なんだよ、それ」
「貴方今有名よ?なんたって登録してから4日目にしてCランクなんて初めてだもの」
「そうなのか...」
「それで、クエストなんだが...なにかおすすめはあるか?」
「それなら、へr」
突然冒険者が割り込んできた。
「な、なぁあんた!俺たちと一緒にクエストを受けないか!?」
「何の討伐だ?」
「ベヒーモスだ。森の奥にいるらしい。」
「なるほど、どんなやつなんだ?」
「あぁ、それなら〜〜」
話を、聞いてみると、
ゴリラより2回りデカイ
爪と牙がやばい
怪力
Cランククエスト
いのししゴリラ
といった感じらしい。
「分かった、一緒に狩ろう。そーゆー事でケイト、よろしく」
「分かったわよ」
「よし、パーティメンバーを紹介するからギルド正面の酒場へ行こう」
「ああ」
「俺のことはドルクって呼んでくれ」
酒場に着くとそこには、エルフの女性、魔法使いのような少女、剣を持った男性が居た。
「よう!皆紹介するぜ、こいつはあのCランクのユーリだ!このクエストを一緒にやることになった」
「そうなのか、私はエイリだ。よろしくな」
これはエルフ。エルフなだけあって美しい顔をしておられる。
「最速レコードのユーリさんですか!リオノーラです、よろしくお願いします!」
魔法使い。シャロットよりは歳上なのだろうか。
「ほぅあのユーリか。デルバリーだ。よろしく頼む」
剣士の男だ。クール系というやつだろう。
「ご存知の通り、ユーリです。この度はお供させてもらう事になりました。よろしくお願いします」
「じゃ、そろそろ行くか?」
「「「いいよ」」」「分かりました」
雑談などを交えながら森へ向かう。
「そーいや、なんでユーリはそんなに早くランクアップ出来たんだ?」
「それが...ポーラさんに気に入られてしまいまして」
「なるほどなぁ。運が良いな」
「はい、報酬も高くなるのでありがたいですしね」
「それと、今回ユーリには遊撃を頼む」
「分かりました」
森に入りしばらく歩いていると、
「しっ!お前ら静かにしろ」
剣士の男がそう言うのでユーリも黙る。しかし、ユーリはもっと早く気づいていた。
大きな足音が聞こえてくる。
「っ!」
パーティに緊張が走る。
「ぎゃがぁぁっ!」
体長3mはあるだろう化け物が姿を表した。
(お父さんお母さん、今日死ぬかもw)
ユーリは意外と余裕そうだった。
LV: 17
HP: 350 <+470
MP: 150 <+470
STR: 400 <+470
VIT: 150 <+470
AGI: 400 <+470
INT: 50 <+470
DEX: 50 <+470
LUK: 50 <
BP: 0
ABP: 800
スキル:[異世界人][代行者のお気に入り][システム][スタミナアップlv2][ナイフ術lv1][魔力操作lv2][隠密lv2][剣術lv2]
剣士型である。
こんばんわ〜!
ファンタジーでお馴染みのベヒーモス登場です!
エルフ登場。はたして脈はあるのか!?
ユーリはこのステータス配分で勝てると踏んでます。
次話はどうなるのか!