システム ☆
「おっと、危ないなぁ」
当然の如く避けられる。
「いやー、なかなか面白い事になっていたいましたね?ユーリくん」
「チートがあればかなり楽だったんだがな」
嫌味っぽく返す。そうだろう、チートなんてものがあれば死にかけることをなかったのだから。
「まぁまぁ、申し訳ないとは思っているんですよ?しかし、これが普通なんですよ。一般人がモンスターと対峙すれば普通は怪我をしたり命を落としたりするんですから。異世界の厳しさを教えてあげたつもりですww」
「まぁ、少し舐めてたところはあったよ。気を引き締めれば良いんだろ」
「そうですか、それは良かった。力を与えるのを少し遅らせて良かったですよ」
(なんてね、あんまり伝わってないよね。厳しさを知るのはもう少し時間がかかるかな?)
「そんなことより、はやくチートくれ!」
「ギルドカードを見てください」
言われてギルドカードを見てみるとそこには、
ユーリ・クライバー
LV: 1
HP: 50 <+300
MP: 50 <+300
STR: 50 <+300
VIT: 50 <+300
AGI: 50 <+300
INT: 50 <+300
DEX: 50 <+300
LUK: 50 <
スキル:[異世界人][代行者のお気に入り][システム]
と、あった。ステータス補正が凄い、lv1なのに一般人のライオットの3倍ほどの能力値だ。
「ステータスが一気に約7倍になったな...
スキルの詳細はどうやって見るんだ?」
「それなら、ステータス画面で確認出来ますよ」
「ん?なら、なんで最初からそうしないんだ?」
「貴方の反応が気になるからですよw」
「(#^ω^)ピキピキ」
「それよりも、早く確認してはどうでしょう?」
(ステータスオープン!)
LV: 1
HP: 50 <+300
MP: 50 <+300
STR: 50 <+300
VIT: 50 <+300
AGI: 50 <+300
INT: 50 <+300
DEX: 50 <+300
LUK: 50 <
スキル:[異世界人][代行者のお気に入り][システム]
(異世界人!)
[異世界人]
ステータスにLVに応じた大幅な補正がかかる。1LV毎に全ステータス+10
スキルの習得が容易になる。
(なるほど、転生者が強いとされるのはどんな読み物でもこれみたいなのが根本にあるな。)
(代行者のお気に入り!)
[代行者のお気に入り]
ステータスに大幅な補正がかかる。全ステータス+300
無属性魔法lv10
生活魔法lv10
魔法耐性lv10
物理耐性lv10
属性魔法習得不可・・・火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、光魔法、闇魔法の習得が出来なくなる。
(いや、これはどちらかと言うとマイナスだろ!魔法で敵をなぎ倒すとかやってみたかったんだが。だが、ステータス補正は便利だな
ってことは、本命のチートは次か)
(システム!)
[システム]
ゲームのようなウィンドウが脳内に表示される。
ステータスが増えない代わりにボーナスポイントが貯まる。ボーナスポイントをステータスに割り振れる。1lv毎に50
自分を中心に最大半径1000m最小半径50mのマップが表示される。様々な情報も表示される。LVが上がると情報量アップ
インベントリ・・・無生物を収納出来る。容量は10,000tほど。LVが上がると容量アップ
鑑定lv1・・・対象の情報を見ることがでしる。lv依存
鑑定を使用されてもステータス画面を隠蔽できる
辞書・・・自分が一度覚えたものなら索引可能
(なるほど、考えていた感じではないがこれはなかなかチートだな。まずステ振り、これができれば極振りが出来るな。どんなゲームでも極振りが基本だしな。次にマップ機能、これもなかなかにヤバイ。レベルがあがれば、どこにいやし草が生えるとか分かるのだろう。そしてインベントリ、転生者のお決まり。輸送チートや、戦闘でも使える。お決まりの鑑定。これ超便利。さらに隠蔽、このステータスとスキルがバレるとやっかいだからな。辞書も便利だな。一度覚えたら、忘れてもまた、思い出せるからな)
「良いスキルでしょう?チートと言ってもいきなり最強じゃつまらないでしょう。あくまで強くなるのは自分自身。最強に値するだけの才能は与えたつもりです」
「あぁ、良い感じだ」
「それと、あまり知られていませんがモンスターを倒すことだけが経験値取得の手段では無いんですよ。何をしても経験値は入ります。それこそ、良い事があった、良い経験をした、良い買い物ができた、逆に嫌な事があったなど。もちろん、生物を殺すことが1番なんですがねwモンスターでも人間でも...それでは、私はこれで失礼させてもらいます。これでも忙しいので」
「そうなのか...一応感謝はしてるぞ、ありがとう。じゃあな」
「どういたしまして、さようなら。あ、そうそう貴方がこの世界の厳しさを本当の意味で知るのは」
と、言い残し消えていった。
(なんだ?どういう事だ...まぁあいつのことだから、特に意味の無い可能性もあるが...)
眠いのを我慢していたせいか、そんなことを考えているといつのまにか寝てしまっていた...
〜チュンチュン〜
「ふぁぁあ、朝か...」
若干寝ぼけながら、朝食を食べるために1階へ向かう。店主のおっさんに挨拶をし、朝食をとる。
(パンとスープか、朝だからこんなもんか)
部屋に戻ると、ベッドにシンプルなナイフが置いてあった。
(ファ!?あぶねーー!あいつが置いていったのかな、ありがたく受け取っておこう)
店主に大銅貨を支払いさっそくギルドへ向かう。
「おはよう、ケイト。ギルド職員は朝早いんだな」
「おはよう、当たり前よ。ギルドは朝早くから開けないと、クエストを受けたい人が困るでしょ?夜なんて暗くて、まともに出歩けないわよ」
そう、この世界には照明というものが一般的ではない。貴族などは使っているのだろう。
「弱くて、俺でも倒せそうなモンスターを教えてくれ」
「それなら、ブラックウルフはどう?」
大きさはこのくらいでね、黒い毛並みをしているの。と、教えてくれた。
それは昨日ユーリの事を仕留めかけた犬狼であった。
「こいつは...」
「ちょうど近くの森に生息しているブラックウルフの討伐クエストがあるわよ。ボードから剥がしてもってらっしゃい」
言われた通りにする。
「これでいーのか?」
「そうよ。ちゃんと魔石を持ってくるのよ?
「わかってるよ」
他にすることがないので、さっそく街の外へ向かう。
30分ほど歩くと、森に到着した。
(マップがあるから一直線で進めるから楽だな)
さっそく活用している。
と、さっそく1匹目を発見した。
気が付かれないようにそっと近ずく。
「あぁぁああああ!!」
走り出し、こっちを向いたブラックウルフにナイフを刺す。お腹に刺さった。
だが、一撃では息絶なかったので、引き抜きまた刺す。今度は首にうまく刺さった。
今度こそ絶命したようだ。
(ふぅ、危うく1撃貰いそうだったぜ。ステが足りなかったか?)
まさしく脳筋である。昨日殺されかけた相手に突進できる人などそうそういないだろう。これがユーリの初戦闘だった。
(不思議と殺すのに抵抗がないな...狩猟みたいな物なのかね)
実践してみて気が付いた事がある。魔石を取り出すのが凄い難しい。やっと魔石を見つけたのだが1時間ほどかかってしまった。
それから夕方までブラックウルフを休憩も挟みながら狩り続けた。
ブラックウルフの魔石×13
で、ある。2度目からは解体も、スムーズになってきたのでたいして時間もかからなかった。
レベルアップもした。
LV: 4
HP: 50 <+330
MP: 50 <+330
STR: 50 <+330
VIT: 50 <+330
AGI: 50 <+330
INT: 50 <+330
DEX: 50 <+330
LUK: 50 <
BP: 150
スキル:[異世界人][代行者のお気に入り][システム][スタミナアップlv1][ナイフ術lv1]
[スタミナアップ]
スタミナに若干の補正がかかる
[ナイフ術]
ナイフを使用しているときにナイフの腕が上がる
さて、にゃんこ亭には何泊かできるくらいの金はできるだろう。
そんなことを考えながら、ユーリはあることに悩んでいた
(どんな戦闘スタイルにしようか...)
これである。
ユーリ
はい、チートが判明しました!え?地味?現実世界だとこういうのもなかなか強いと思います()
ケイトさんのキャラが定まらない!ww
主人公の挿絵です。身長小さく見えるのですが気にしないでください。設定だと175cmくらいです!