別れ、そして始まり
ガタッ、ドコッガタッ
ヒヒーン、パカラッパカラ
「んで、ところで何が知りたいんだ?」
「そーですね〜常識的なところひと通りお願いします」
「よし、じゃあまず通貨だ。単位は銅銀金が主だな」
銅貨
大銅貨 (銅貨10枚)
銀貨 (大銅貨10枚、銅貨100枚)
大銀貨 (銀貨10枚)
金貨 (大銀貨10枚、銀貨100枚)
大金貨 (金貨10枚)
白金貨 (大金貨10枚、金貨100枚)
話しを聞くとこうなるらしい。なるほど分かりやすいが、日本円の方が楽だな。銅貨1枚でパン1個が買えるらしい、単純に考えて100円くらいか
「次は種族についてだな。」
人族
人口は1番多い。勢力範囲が1番広い。1人あたりの戦闘力は低い。獣人族を見下している傾向にある。寿命は70年ほど。
エルフ族
人口は少ない。森の奥に集落がある。森に引きこもっている訳でも無く、人族の街でもたまに見かける。弓と魔法が得意。中性的な身体をしている。顔は美形が基本。寿命は300年ほどで、成人すると成長がとまり、不老となる。
獣人族
人口は人族の半分程度。魔法が得意ではなく、肉体強化に魔力を使って戦闘を行う。人族のことが嫌い。寿命は70年ほど。
妖精族
めったに見かけない。体のほとんどが魔力で構成されているらしい?感情があるようだが、まともな思考があるかは不明。寿命は無いとされている。
大まかにこの4つの種族があるらしい。ゴブリンやコボルトなども人型だが、こちらはモンスターに分類されると言う。ちなみに、俺のことを襲った狼もどきもモンスターらしい。普通の動物とモンスターと違いは?と尋ねたところモンスターは魔石というものがあるらしい。人族、エルフ族、獣人族、妖精族は魔力を持ってはいるが魔石は無いらしい。
「他には〜 」
いろいろと知る事が出来た。
1日が24時間
1週間6日
1ヶ月5週間の30日
1年12ヶ月の360日
四季がある。
この世界(星)は球体
街に入るには、身分証が必要。ギルドカードや街、国、門の詰所で発行された身分証明カードなど。身分証がないと逮捕されて取り調べ、罰金、罰金が払えなければ奴隷に堕とされる。身分証が必要なのは平民のみ。王族、貴族などは知られているので基本的には必要ない(その街の領主である者の許可が必要)
また、奴隷に身分証は発行されず主人の物として扱う。
<街で発行された身分証明書>
その街でのみ有効
街の行政機関で手続きが必要
盗難防止用に識別パスワードが存在する
手続きの時にどれだけ滞在するかを確定
盗まれても街の行政機関に記録があるので、パスワードを新しくして再発行。再発行には手数料がかかる。
<国で発行された身分証明書>
国内の街どこにでも有効
基本的には首都の行政機関で手続きが必要
盗まれても国の行政機関に記録があるので、パスワードを新しくして再発行。再発行には手数料がかかる。
また、他国へ行く際には自国へ申請して国同士のやり取りがあり、審査が通ればその国での身分証明書を貰える。(他国へ行く際には身分証といった物は必要ない。国境での審査で許可が出れば通行できる。ただし、街に入るにはその国の身分証が必要)
<ギルドカードとしての証明>
ギルドが存在する国全てで有効。しかし、国を渡る時には国境で審査し許可が出た場合のみ
ギルド支部で手続き(ギルド会員登録)
盗まれてもギルドに記録があるので、パスワードを新しくして再発行。再発行には手数料がかかる。
<門の詰所で発行された仮身分証>
門兵が審査して許可がでれば発行される
有効期限は1ヶ月
その街の中でのみ有効
そして、やはりステータス画面というものがあるらしい。
「ん?ステータスか?頭の中でステータスオープンと思い浮かべてみな。まぁ普通は自分がどれだけの力があるかっていうのが分かるだけだけどな」
(ステータスオープン!)
ユーリ・クライバー (18)
LV: 1
HP: 50
MP: 10
STR: 50
VIT: 50
AGI: 50
INT: 50
DEX: 50
LUK: 50
スキル:
(よ、よえ〜...まぁレベル1だしこんなもんなのかな。ん?クライバーだと...苗字になるのか。おそらく考えられるのは、あいつが付けたってことかね。ライオットのステータスでも聞いてみるか)
「ライオットのステータスはどんな感じなんだ?自分のだけだといまいちよく分からん」
「お前...あんまりそういうことは他の奴には聞かない方が良いぞ。ステータスを明かすなんて自殺行為だ。まぁ、お前さんは悪い奴じゃなさそうだし、そんな状態だから仕方ないと思うけどな。特別に教えてやるよ。俺は戦闘なんてしないからlvは低いけどな、lvに応じた能力値は平均くらいだな。」
ライオット (30)
LV: 10
HP: 100
MP: 50
STR: 100
VIT: 90
AGI: 90
INT: 90
DEX: 100
LUK: 90
スキル:[商売lv4]
なるほど、このくらいが平均なんだな。lv10でこれなら、俺は平均よりも少し高いのか?
「信用してくれて、ありがとう」
「良いって事よ。お、街が見えてきたぞ」
そう言われ前を見てみるとそこには大きな城壁?がそびえ立っていた。街の規模として大きいんだろうなとは思うが、現代日本を知っている俺からすると大きいとは感じられない。しかし、街1周する城壁には驚かされる。
「大きいですね...」
「だろ?この国の中でも有数の大都市だからな」
俺は城壁の事を言っていたんだが、おそらく街の大きさだと勘違されたな。
城壁の一部に門がある。警備の人だろうか門兵って言った方が良いかな、が立っている。
「止まれ!身分証の提示を。そして少し荷物を検査させてもらうぞ?」
「はいよ。っと、これで良いかぁ?」
「はい、確認取れました。どうぞ、お通りください。そっちのお前は待て」
「あ、はい」
「ユーリ、俺は仕事があるから、ここでお別れだな。冒険者になってしっかり名を上げろよ?そして、俺から商品を買え!いーな?」
「はい、必ず買いに行きますよ」
「達者でなー」
「色々とありがとうございました〜!」
ヒヒーン、パカラッパカラッ
「じゃあ君、身分証はないんだよね?なら少し詰所まで来てもらうね?」
「はい」
返事をしてついていく。
〜〜〜〜〜〜
案内されたのは、小綺麗な部屋だった。
「あの...ここは?」
「ああ、ここは詰所にある部屋の一つでね、仮身分証を発行するための審査をするための場所だよ。安心して良いよ、そんな多くの事はしないから」
「分かりました」
「まずいくつか質問させて貰うね。強盗以上の罪の犯罪を犯した?
「いいえ、してません。というよりも、私ひな記憶がありません。気がついたら森の中で倒れていたのです。そこで、森から出た際にあのライオットさんと出会いまして...」
「ほう、そうだったのですか...それは大変でしたね。」
そう言って門兵は、扉の隣に立っていた他の門兵と俺に聞こえないように話をしたあとに、戻ってきた。
「あの...」
「なるほど、嘘は言ってないようだね。あの人はね嘘を見抜けるスキルを持っているんだよ。君は問題ないということで仮身分証を発行しよう。1ヶ月が有効期限なので、それまでに行政機関にいくか、ギルドに登録すると良い」
「なるほど、ありがとうございます」
(あ、あっぶねぇ〜前世の記憶で引っかかってたらアウトだったな)
そう、この世界での記憶は森の中から始まっているので、スキルには引っかからないのである。
街の入り口まで来たところで門兵が口を開く。
「お疲れ様でした」
「こちらこそお勤めお疲れ様ですと言いますよ笑」
「ありがとうございます笑」
と、苦笑いをした。
そして門兵が笑う
「ようこそ
リードルフへ!!!」
ここで俺の異世界生活が始まった。
はい、時間があったので今日は2話投稿です!
説明回的なのもおわりです。(完全に終わったとは言ってない)
次話は明日投稿出来るといーな