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黒歴史日記  作者: 柊柳
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[7日目]決闘かな?

どうも、初めまして。

読んでいる人はいないと思いますけど、なるべく更新をする事を心がける事だけ考えていますので、一話一話の話しの量がまちまちになるかと思います。

今回のテーマは話しを進める、を最大にテーマとして書いているので一話が変な所で止まる事も多いかもしれません。


・・・ま、読んでいる人はいないと思いますが。

『ツァイシング?』


 全員が全員、首を傾げる。

 きっと胸中でこいつは何を言っているんだ、と訝しんでいる事であろう。


「俺は召喚に応えたのは今回で2回目なんだ」


 数秒間の沈黙の盛大に「はぁ!?」と驚嘆の声があちこちから上がる。

 驚いている驚いている。

 あの女王陛下も口をあんぐりとさせて言葉を失っている。


「あの、宗方君。その意味が分かりません」

「いやいや、森崎さん。言葉のどおりの意味なんだが。ほら、俺が三日間行方不明になっていたって言っただろ? あれはツァイシングに召喚されたせい」

「……あ」


 納得顔を見せる。

 そこで「なるほど」と首を縦に振った。


「だから、宗方君は今回の召喚に関しても冷静でいられたんですね。何せ今回で2回目だから」

「そう言うこと。もっとも、元の世界に帰ろうとして別の世界に召喚されるとは夢にも思わなかったが」


 ツァイシングでの役目を終えた俺は、親友と別れを告げて元の世界に戻るはずであった。

 自分で培った力以外の全てを親友に返還し、いざ元の平穏の暮らしに戻ろうかとした矢先がこれなのだ。


「……さて、話しが長くなってしまったですね。始めましょうか、ブリュナーク騎士団長殿」


 対峙している騎士団長殿を見据える。

 捕捉眼を発動したせいか、少々であるが怖気づいている様に見える。

 その証拠に捕捉眼で表示される俺と彼の距離メータが開いている。

 騎士団長殿が言うには俺の眼は異種族にしか持つことが許されない異能であったか。


「騎士団長殿ともあろうお方が、敵を目の前にして怯え腰とは情けない」


 やれやれと、両手を広げて首を横に振ってみる。

 俺のいかにも呆れていますよ、と言うポージングに騎士団長殿の表情が徐々に強張っていく。


「黙れ、この化け物が」

「化け物とは失敬な。俺は人間ですよ、あなた方が召喚した異界のね」

「人間はそんな異能など持たない! ましてや男がな」

「あんた達の世界感でものを語るなよ、ヘタレ騎士。いいからかかってこい」

「この、バカにするな!」


 剣を大きく振りかぶって、真直ぐと俺に襲い掛かってくる。

 やれやれ。こんな安い挑発で引っ掛かってくれるなんて、少々ちょろすぎないか。

 突進力はまずまず。むしろ騎士甲冑を着込んでの瞬発力は流石は騎士団長殿と言った所である。

 だけど、動きが素直と言うか直線的すぎる。

 まさかフェイトやチェンジオブペース――緩急なしで攻撃を仕掛けて来るなんてな。

 そうこう考えている間にアラートの文字が浮かんでくる。捕捉眼が騎士団長殿の間合いに入った事を知らせてくれたようだ。


「でぇやあああ!」


 裂帛の気合の声を上げ、力一杯剣を振り降ろす。これも単純の振り降ろしによる斬撃であった。

 何の工夫もない突進力を利用した縦一文字斬りを――人差し指と中指で挟み取る。


「なっ!?」

「いや「なっ!?」じゃないでしょ。こんな単純な攻撃が本当に通じるとでも思ったんですか」


 真剣白刃取りされて動揺を隠しきれない騎士団長の腹部を空いている左手で突き離し、挟み取った手を捻って剣を奪い取る。


「えー」


 今度はこちらが驚きの声を上げる。

 まさかこうも簡単に相手の武器を――無刀取りを使ったとは言え――奪い取る事が出来るとは思ってもみなかった。

 実力が違いすぎるようだ。少しは楽しい戦いが出来ると思っていたんだが、この程度では話にならない。


「はぁ」


 思わず溜息がもれる。

 楽しみであった決闘が期待外れで終わってしまったな。

 正面から「ぐぬぬぬ」と悔しそうな声が聞こえるけど、こうまで実力差があるとなったら白けてしまう。

 今ので充分すぎるぐらいの止める理由にもなったと思う。「これ以上無意味だ」と戦闘終了の勧告をしようとした矢先。



 ――Left danger



 捕捉眼が危険を知らしてくる。左に危険ありだと。

 慌てて捕捉眼が知らしてきた左方に視線を走らせると、全身に光を包み込んでいる人らしき物体が向かって来るじゃないか。

 速さからして騎士団長殿の数倍はある。なんだ、あの速度は。跳躍か浮遊しているのか知らないけど、人間があの速さで動けるものなのか。


「っ!?」


 襲撃者と俺の距離が徐々に縮まってくる。

 避けたい所であるが、下手に回避行動をしてしまうと騎士団長殿が襲撃者と衝突する可能性がある。


「ちっ!」


 思考がまとまる前に体が勝手に動き出す。

 奪い取った剣を地面に突き刺し、大きく跳びあがる。突き刺した剣の柄を踏み台にして、今度は騎士団長に向けた跳躍した。



 ――Left danger05



 秒読みが始まった。表示が00になった時、敵の襲撃が俺に目掛けて飛んで来ることを意味する。

 その前に――。

 茫然とこちらの動きを見ていた騎士団長殿の両肩を掴む。掴んだ手を支点にし、倒立状態であった体を転回する。さながらハンドスプリングの如く。

 自分の足が着地したのを確認して、回転した勢いを利用して騎士団長を投げつけた。

 自分でやっていてなんだけど、騎士団長殿の扱いがひどい気がするが、もともと騎士団長殿とは決闘の最中だったのだから大目に見てほしい。



 ――Left danger02



 よし、どうやら間に合った。Contact表示されていないのを確認して、直ぐに迎撃準備に移る。

 赤い閃光――まるで○ンダムの○ラン○ムだな――が俺に迫って来る。




 ――Left danger01



 あと一秒で接触する。両足に力を込め、踏ん張りを聞かせて受け止めようと姿勢を落とした矢先に――俺と赤い閃光の間に火柱が上がったのであった。

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