伊風伝馬影演舞
こんにちは、すらいむ[N]です。
今回は初めての時代小説です。
時代小説に挑戦しました。
後々書いていこうと思っています。
様々な武将が天下統一を目指し、戦を影には忍の姿が必ず存在していた。
代表的な忍びは伊賀の半蔵、風魔の小太郎だ。
忍びは人間を越えた身体能力を持ち、自然のちからを操る術を身に付けている。
そんな忍びと肩を並べた誰にも知られていない一人の男がいた。
その男は戦国の始まりの時代に生まれた。
名は伝馬といい、姓は伊風という。
幼名は松助といった。
農村の生まれで、小さい頃から遊び場は山だった。10歳を過ぎる頃には、かなり身軽な動きができるようになっていた。
そして、11歳の秋、戦国の始まりとも言える小さな戦が村の近くで起こった。
松助はいつものように山で遊んでいたが、ふと火の臭いに気づき、飛んで村が見えるところへ走った。
そのとき既に村は燃え盛り、11歳の松助にはなにもできなかった。
日が暮れ、火がくすぶるほどに収まったときに村へと帰った。
村人は既に全員生き絶えており、松助の両親も無惨な姿になっていた。
松助は村を襲った輩が戻ってくるのも恐れず、轟くような声で泣いた。
爪で目の辺りを強く引っ掻いたせいで、一筋の長い傷が左目に走った。
松助は血の涙を流し、日が昇り始めるころには松助の目付きはギラリとした鋭い目に変わっていた。
それから4年間山に籠って、体を鍛えた。
自給自足の生活を送るうちに、動きの早い動物を捕まえるための早さ、猛獣の力が自分の力
より上かどうかを見極める能力、危険な猛獣から逃げるための技を身に付けた。
自分で木を削り、武器をつくって扱う練習もした。地面の脆いところを突いて、巨大な土壁を作る技も身に付けた。
そしてさらに5年間山に籠り20歳になった松助は名を松助から伝馬に変え、「伊風伝馬」と名乗って山を降りた。
身長は現在でいう180cmくらいであり、体重は70kgくらいになった。
人を越える身体能力を身に付け、多様な術を身に付けた伝馬は復讐を果たすべく山を降りた。
いかがでしたか。
感想やコメントお待ちしてます。
ではまた。