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プロローグ
昼寝で見た夢が気になったので、ぺたぺた肉付けしたら復讐劇になってしまいました。あれ~……?
とりあえず、あんまり長くならない予定です。
俺は復讐者だ。あの時からずっと、そのためだけに生きてきた。
己の全てを、己の大事な物を、その全てを犠牲にして。
人としての心を捨てた。
泣くための涙も切り捨てた。
そして罪を背負った。
考えられる限り、最悪の罪を。
心が残っていても、
その罪の重さに潰れ、壊れ、失われるだけの罪を。
ただ、あいつに復讐するためだけに。
その復讐は間もなく叶う。
だが、その後、俺は間違いなく地獄に堕ちるだろう。
そんなものがあれば、だが。
でも、それが当然なのだ。
そう確信できるだけの事をしてきたのだ。
ただ、虫がいいとは自分でも分かっている。
それでも、願わくば……




