表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/40

第 話 闇の中で


誕生日特別企画!!←


今日は私めの誕生日でして、特別に一話書き下ろしました。


全く考えてもいなかったのですが…

今後大きく関わってくるものなので頑張りました♪


あっ、生まれた!!私ww




では、ごゆっくりどうぞ(o・・o)/




 閉ざされた闇の中。


 【たった一人…か】


 何も見えない。何も聞こえない。何も触れられない。何も…。


 体というものは感覚で分かる。が、見ることも触ることもできず、全くの無の状態だと感じ取った。



 真っ暗な闇の中、何を考えるわけでも、思うわけでもなく、身を寄せる。


 永遠の時を過ごしていた。





 しかし、闇の中にわずかな光がさした。





 その光は透明の分厚い壁の先にあった。


 その光を初めは眩しすぎて、見ることができなかった。


 だけど、その光は希望だというのは、本能で分かる。


 閉ざされた孤独な世界の中で、希望を知った。



 その希望ひかりを掴みたくて、必死に手を伸ばし、もがいた。


 しかし、壁に邪魔されて届かない。


 【掴みたい】


 その気持ちに反して、無情にも体はどんどん沈んでいく。


 【この想いも一緒に沈んでいく?】



 沈んでいく。


 沈んでいく。


 しずんでいく。


 シズンデイク。





 希望ひかりはそれでも輝き続ける。


 この体が沈んでいったとしても、輝く。


 だから、永遠に掴めないとしても、手を伸ばすと決めた。









 【手を伸ばすのも、さぁ、いったい何回目?】


 時々、希望ひかりが曇りを見せるようになった。


 【やめてくれ】


 【もっと輝いてくれ】



 【自分が希望ひかりを掴めば、ずっと輝いていてくれる】


 そうだと信じたい。



 【いや、輝かせよう】


 自分が希望ひかりを掴み、もっと輝かせればいい。


 ずっと輝いてほしい。


 だから、一層強く、希望ひかりを掴みたいとまた手を伸ばす。












 希望ひかりが今までになく、輝きをなくす。


 それと同時に、なぜか世界は明るくなってゆく。


 世界が波打ち、次々と何かが流れ落ちる。


 【なんだこれ?】


 体も一緒に流される。


 深い深い闇の中へ、落とされていくのか。


 【まだだ…】


 流れに逆らえば、上へいける。


 壁も姿を消している。


 【今なんだな】


 希望ひかりを掴む時がついにきたのだ。


 体を、意識を、気持ちを、希望ひかりへ。


 【あと少し…】


 やっとだ。あの愛おしい希望ひかりに手が届く。


 この永遠の闇から抜け出せる。


 全ての想いが希望ひかりへ届いた瞬間、


 闇の世界から解放された。








 【もう泣かせねぇ…】



    

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ