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エピローグ 悲しい別れなんてない!!

 

 ~翌日~

「リリー、フィリー、短い間だったけど、本当にありがとう!!」

 あたしは双子に心からの感謝の気持ちを込めて言った。潮風があたしの髪を優しく撫で付ける。ここは火の王国の船乗り場。リリーが気を利かして、水の王国行きフェリーを手配をしてくれたのだ。

「マレーヌ、魔歌探し頑張ってね!あたしたちも色々頑張るから!!」

「うん!あたし、他の国の魔歌もちゃんと手に入れてみせる!」

 笑顔で言葉を交し合う。そして、無言であたしはスッと髪にあるものを着ける。すると、同じ事を考えたのか、リリーもあるものを着ける。

「「あたし、これ一生大事にする!」」

 着けてから同じ言葉を発した。あたしはシュシュを。リリーは髪留めを。

「はもっちゃったね」

「ふふ、シンクロだわ!」

 お互い微笑んでぎゅっと抱きしめた。隣でフィリーが

「マーロン、僕、君に会えなくなると思うと、さびしいよ~」

 涙声であたしじゃなくて、マーロンに。ちょっと期待しちゃったじゃない。

「オイラは安心…じゃなくて、寂しいマロ~」

 マーロンはぎこちなく答えた。吹き出しそうなやり取りだ。マーロンはフィリーに抱きしめられて、やっと放してもらえると、さっとあたしの近くに逃げてきた。そして、慌てて言った。

「リリー姫、フィリーをしっかり鍛えてやって…じゃなくて、フィリーと仲良くしてくださいマロ。マレーヌ、時間マロ~~」

「もう、マーロンったら。フィリー、あなたは結構強いんだから!!リリーと一緒に頑張ってね!」

 双子は満面の笑みで頷く。

「じゃあ、お別れだね。さよなら、リリー、フィリー」

 別れの挨拶を告げて、フェリーに乗り込んだ。

 ”ボーーーーー”

 船の汽笛がなる。出航の合図だ。階段を駆け上がり、甲板に向かう。そして、甲板から身を乗り出して、手を振り叫ぶ。

「ありがとーーーーー!!さようならーーー!」

 船乗り場から、双子が手を振り返す。

「「バイバーイ!」」

 あたしたちはお互いが見えなくなるまで手を振り続けた。


 汽笛の音と共に不死鳥の鳴き声が聞こえた気がした。




 火の章やっと完結です!!



 みなさんのおかげで完結までこぎつくことが出来ました。




 本当にありがとうございました!!




 次回から、水の章に突入します~



 これからもどうぞよろしくお願いします♪ペコリ♪



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