血の島「Blood island」
機密文書を持った人が打たれ殺された…。
しかし、ハッキングしてファイルを持ち出した誠
のログが残っていることがTKVにばれた!?
この先どうなるのか!?
その時、ギターを吊り下げていた男の顔が頭に浮かんできた。
「おい!大丈夫か!救急車を呼ぶ!急げ!死ぬんじゃない!」
うめき声しか聞えなかった。周りには人影さえない。
「まて、呼ぶんじゃ…。」
彼は息を引き取ってしまった。
「おい!まだ用事があるんだぞ!おい!!」
「よし、急いで遺体を運べ。向こうで司法解剖だ。」
「分かりました。有難うございました。」
「いったいどういうことなんだろうか。絶対に、軍隊として入っていた人間だろう。」
「あ…。加納さん。」
加納正敏。TKVにて働いているベテランだ。
「何だ。何をしている!」
加納正敏は身体検査を始めた。
「きゅうにどうしたんだ!俺は何も。」
しかし、見つけられた。あの例のチップが入った本を。
「これはなんなんだ?」
「男から預かったものだ。私が調べる。」
「そういうわけには行かない。君一人ではね。竜崎さん誰かに場所教えましたか?」
「いや…そんなつもりは。」
「じゃあ、何故奴はここを知ってたんでしょうね。」
「後ろからつけられていたんだろう。」
「普通はきずくだろ!君は素人じゃあないんだから。」
「あんた、ここまでおびき寄せて殺そうとしたんじゃないのか?」
誠はだまってしまうが、言い張る。
「な、なんだと!!」
正敏の胸倉を思いっきりつかみあげる。
しかし、となりの女が話かけてくる。
「あの例の秘密ファイルをコピーした人物が特定できたの。竜崎さん。貴方ですよね。」
その紙には、RYUUXAKIときっちりログが残っていた。
「俺はそんなことはしていない!うそだ!」
「ちょっと一緒に来てもらえますかね。」
「済まない。今日は帰れそうにない!」
「なんでだよ!約束しただろうがよ!!」
「君をとんでもないことに巻き込んでしまったようだ。兎に角、急いでハッキングを中止しろ!!お前は狙われてる!」
「な…何言ってるんだよ。」
「もう会えないかもしれない。しかし、これだけは信じろ!俺は見方だ!今から言う序と場を覚えるんだ!一度だけ言うぞ。」
「血の、島…。これだけは口にするんじゃない!」
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