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観測記録:認識によって成立する事象について
羽、という象徴は
実体というよりも
認識の揺らぎとして現れる。
在ると思えば、在る。
無いと思えば、無い。
これは物体に限らない。
言葉も同様だ。
人が意識を向けることで、
対象は輪郭を持つ。
逆に言えば、
意識を向けなければ、
それは存在していないのと同じ扱いになる。
知らないままであれば、
関与は発生しない。
会わなければ、
そのまま一生を終えることも可能だ。
だが、
接触が起きた場合、
それは偶然としては処理されない。
観測上、
「会う」という事象は
必ず何らかの意味を伴って発生している。
その意味をどう解釈するかは、
外部には委ねられていない。
自分で考えるしかない。
何を選び、
何を行い、
何を行わないか。
そこまで含めて、
結果は収束していく。
全ては必然として整理される。
観測は、ここまで。




