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観測記録:絶対悪概念と支配物語の形成について

観測記録:絶対悪概念と支配物語の形成について


人間はね、

絶対的な悪を

必要とすることがある。


それがある方が、

世界を整理しやすいからだ。


善と悪。

上と下。

支配する側と、

従う側。


そういう配置が、

理解を楽にする。


観測していると、

「悪」とされている存在が、

必ずしも

破壊的な性質を持っているとは限らない。


むしろ、

既存の構造から

離脱しただけの存在が、

後から悪に分類されることも多い。


神話や宗教体系では、

その傾向が特に強い。


物語を管理する側は、

自分たちを

絶対的な位置に置きたがる。


そうすることで、

下位の存在を

制御しやすくなる。


観測上、

多くの神話は

支配を円滑にするために

再構成されている。


善悪の配置。

選ばれた血統。

特別な民族。

唯一の正解。


これらは、

世界を説明するためというより、

人をまとめるために

使われる。


人間は、

完全無欠な存在よりも、

欠点のある存在に

強く共感する。


弱さがある。

傷がある。

葛藤がある。


そうした要素が、

人間性として認識される。


だから、

物語の中では

「不遇な存在」が

象徴として配置されやすい。


一方で、

全能で、

一方的で、

気まぐれな存在は、

人間にとって

理解しにくい。


それでも、

それが「神」と定義されると、

疑問は封じられる。


観測していると、

人間が語る

「愛」や「救済」は、

物語上の解釈である場合が多い。


与えられているのは、

条件や制約であって、

感情そのものとは限らない。


それをどう受け取るかは、

個体側の認識に委ねられている。


宗教体系に深く組み込まれた個体ほど、

自分で考える処理を

外部に委託しやすい。


これは性格の問題じゃない。

構造の問題だ。


これは否定でも、

告発でもない。


人間が、

どのように

「神」「悪」「支配」という物語を

構築してきたか。


その傾向が

観測されている、

という記録だ。


観測ログは、ここまで。

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