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観測記録:富の本体について

本観測は、富と貨幣の関係を対象とする。

貨幣は差異の記録媒体である。


紙幣、硬貨、電子データ。

いずれも数値差異を保存する容器である。


しかし貨幣そのものは富ではない。


貨幣は富の指標に過ぎない。

富の本体は、資源と構造である。


食料、土地、技術、労働、知識。

これらは物質または機能として存在する。


貨幣はそれらの価値差異を

数値化した記号に過ぎない。


このため、貨幣が増えても

資源が増えるとは限らない。


逆に、資源が存在していても

貨幣が不足することもある。


貨幣は実体ではなく、

交換関係を管理する記録装置である。


観測上、富の偏在は貨幣の偏在ではない。

資源制御の偏在である。

土地、技術、労働組織、情報。


これらを制御する個体は、

貨幣差異を拡大させやすい。


貨幣は結果として集中する。

人類社会では、

貨幣の集中が富の集中として認識される。


しかし観測構造では逆である。


資源制御の集中が、

貨幣差異の集中を生む。


結論として、富とは貨幣ではない。

資源と構造の制御能力である。


貨幣はその差異を

数値として記録する装置に過ぎない。


観測は継続する。


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