表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/140

観測記録:情動結合行動における存在確認の外部化

本観測は、個体間に発生する高密度情動結合行動を対象とする。


情動結合行動は本来、相互交換機構である。

個体Aと個体Bが情動を共有し、振幅を同期させる。


だが一部個体において、

この行動は存在確認装置として転用される。


愛情は交換ではなく、存在許可証明となる。

承認が供給される間、自己は安定する。

供給が途絶えた場合、自己基盤は揺らぐ。

この状態を、存在確認の外部化と定義する。


■ 外部化の発生要因

内部生成機能が弱い個体は、

存在確認を他者へ委任する。

情動結合は最も即時性が高い。

ゆえに依存形成が速い。

結合が強いほど、

分離時の振幅は増大する。


■ 欲との整合

欲は初期設定である。承認欲求はその一種。

環境が不安を増幅する場合、

情動結合行動は救済機構として誤用される。

救済化が進行すると、結合は対等性を失う。

一方が供給源となり、他方が受給者となる。

交換構造は崩れる。


■ 市場との接続

情動結合行動は、市場構造と接続しやすい。

不安を燃料とする媒介産業は、結合欲求を刺激する。

比較刺激、期限提示、希少性演出。

これらは欲の振幅を拡大させる。

結果として、存在確認の外部委託率は上昇する。


■ 臨界

情動結合が自己統合幻想へ移行した場合、

個体は自律判断を委譲する。

相手の評価が自己評価を上書きする。

ここに至ると、結合は融合と誤認される。

融合は構造的には不安定である。


■ 結語

情動結合行動は悪ではない。

問題は用途である。

交換として機能する場合、

振動は安定する。


救済装置として使用した場合、

振動は極端化する。


観測は継続する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ