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観測記録:救済構造と個人教祖化の発生条件について
不安や欠損感を抱えた個体は、
明確な意味付けと指針を求める。
そこに特別な知識や力を提示する存在が現れると、
非対称な関係が形成されやすい。
関係が継続すると、
内部言語と世界観が共有され、
外部との差異が強調される。
この過程で、指導者は象徴化される。
象徴は批判から守られ、
依存は正当化される。
救済は、自立を目的とする場合と、
関係維持を目的とする場合がある。
後者では、不安は完全に解消されない。
解消されない不安は、関係を持続させる。
この構造は、宗教、思想、教育、
巨大通信網上の個人発信にも観測される。
象徴化が進むほど、関係は非対称化する。
その挙動が存在している。
観測は続いている。




