表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キミとボクと歩むミチ  作者: Lobelia sae


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/7

おまけ

 あれからボクらは相変わらず三人で薄暗い通路を歩き続けていた。


「そういえば…」


 ボクはひとつ疑問に思っていたことを思い出し口にする。


「キミたちは名前、あるのかな?」

「なまえ…?」

「ギギ…?」


 どうやら名前すら分からないらしい。それもそのはず。ボクらは生体認識番号しか与えられてない。名前など元よりないのだ。


「これから呼びあう時、不便だから名前つけようね。」


 少女はこくこく頷き、彼はよく分からないのか首をかしげたままだった。


「僕の名前はアイン。」

「あいんにぃ…!」

「ギ?」


 腕に刻まれた数字。自分で考えた訳では無いが、この名前がボクにはしっくりきた。


「キミはフィアだよ。」

「ふぃ、ふぃあ…!」

「ギギギー!」


 少女は嬉しそうに名前を口にしながら、くるくると手を広げてその場で回り続ける。

 そして、彼が最後だ。


「キミはノイン。これからはこれがキミの名前だ。」

「のいん!のいん!」

「ギッ…。」


 少しこそばゆいのか、恥ずかしそうに頭をかく。それをからかうようにフィアは悪戯にノインの顔を覗き込む。



 ボクたちは故郷を出て、新たな名前を得た。血の繋がりのある正真正銘の家族。恐らくあの塔にも兄弟は居たのかもしれない。けれど、今はこの二人だけがボクの家族だ。


 「何があっても一緒だよ。」


 病める時も健やかなる時も。ボクらは先の見えない未来へと歩き続けていく。いつまでも。このミチが果てたとしても。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ