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今、無職の君へ  作者: Kotaro
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振り返り

小さいころはサッカー選手か物理学者になりたかった。

けれど、段々と『そんな夢は現実的ではないな』と思い始め、『そこそこ稼ぐサラリーマンが夢』と語る大人びた(つもりで現実を見ている俺と感じている)つまらない子供になっていた。


あれから、時が流れ、私は社会に出る歳になった。

そこそこ名のある大学の理系学部を卒業し、新卒ではそこそこ名のある企業に入社したが、長くは続かなかった。人間関係や仕事内容に不満を感じ、2年足らずでそこを飛び出した私は、『もっと成長したい』という謎の思いから、創立2年目のベンチャー企業に入社した。

しかし、そこは2週間しか続かなかった。わずか2週間で残業時間が30時間を超える劣悪な環境で、肉体はもちろん精神が持たなかった…。

指導をしてくれた先輩に、『もう限界です』と伝え、私は無職になった。


『今後、どう生きていけばいいのか…』と途方に暮れた。

自信も打ち砕かれ、無気力にもなりかけていたが、なんとか力を振り絞り、1か月足らずで新宿にあるECの企業に営業として入社した。

『死ぬ気で頑張ろう』と思っていたが、ここも長く続かなかった。

新規開拓の営業として、入社したのだが、1か月目でカスタマーサービスに移動することになった。ここでの仕事は商品を購入したお客様からのクレーム対応やキャンセル処理、配送日時の連絡などを行う部署だったのだが、そこで仕事を教えてくれた人が嫌なやつだった。

PCの画面を棒で指しながら指導するのだが、時折肩を棒で叩いてきたり、こちらが何かを聞いても『前、教えたよね』と高圧的な態度を取ってくる人だった。

『自分はこんなことをするために入社したのか』と思いながらも、指導を受け、現場に出たが、私には無理だった。

ひっきりなしにかかってくる電話の音や相手の高圧的な態度に精神が疲弊し、そこも3か月足らずで辞めることになった。

















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