部活の終わりに
ダダーン、屋台のドラムを叩く音が終わると同時に曲が終わる、
「ふぅ~、みんなお疲れさま~、やっぱり[MIKOSI]は最高だね、時間もそろそろだから今日の練習はここまでにしようか」
額の汗を拭いながら音頭が言うと、
「身体を冷やさないようにお願いしますね、体調を壊してしまってはもともこもありませんからね」
顧問の氷菓先生がみんなのことを気遣う言葉を掛けてくれる、
「は~い、じゃあみんな片付けを始めよ~」
「と言っても俺はスティックを持ち帰るだけだけどな」
「私なんか持って帰るものないよ屋台君」
さすがにドラムとキーボードを毎日持ち帰ることは出来ないので部室に置きっぱなしである、
「生徒会役員のお2人も少し前に帰りましたからね、僕たちも下校時刻は守らないと、ネ、葵会長」
「ええその通りですよ音頭君、校則を破ることは許されません」
そう言いながら葵はベース、音頭はギターをしょって、
「それでは氷菓ティーチャーまた明日~」
「さようなら氷菓先生、明日またよろしくお願いします」
「さようなら氷菓先生、明日の朝は幼等部の手伝いにいきますので」
そう帰りの挨拶をした立花に、
「リッカ」
パルディアが反応する、
「どうしたのパルディアさん?」
「ワタシもテツダイイッテイーデスカー?」
目をキラキラさせながらパルディアは言う、
「えっと」
立花は困ったように氷菓先生の方を見る、
「それは構いませんがノートンさん、いきなりどうしてですか?」
「ハーイカイチョーのバースデーにキテクレタコドモタチとモットハナシタイデース」
「パルもチミッコ好きなんだね~」
「ハーイトッテモキュートデシター」
「ふふ、それじゃあお願いしますねノートンさん、立花さん明日の朝はノートンさんと一緒に幼等部の方へお願いしますね」
「分かりました、パルディアさん朝がちょっと早くなるけど大丈夫?」
「ノープロブレムデース、リッカーアスはヨロシクデース」
立花の手を握り嬉しそうにするパルディアである、
「それでは氷菓先生今度こそさようなら」
最後に葵が言うと、
「はいさようなら、みなさんまた明日に」
そう言いながらみんな部室を出ていった、