そんなものまとめて食べちゃいます
「私も氷菓先生に来てほしいです、あの無理にとは言いませんがもし教師としてとかじゃなくいつも幼等部でお世話になってるので」
立花も珍しく音頭の意見に賛成する、
「ふぅ、ほんとうに私が行ってもいいのですか?、葵生徒会長」
氷菓先生はため息をつきながら蓬栄学園高等部生徒会長であり実の娘でもある葵の方を見る、
「私の許可は必要ありませんよ氷菓先生、肝心なのは貴女の意思と意見です」
「さっすが葵、まるで模範のような回答だね」
「ネ~、よっ蓬栄学園高等部生徒会長」
葵の答えに氷菓先生は、
「分かりました、それではお邪魔させていただきますよ祭君」
氷菓先生は静かにそう言うが、
「どんどん来てください!、[お邪魔]、[必要]、そんなもの僕がまとめて食べますから!」
「ふふ、ありがとうね、祭君」
「話がまとまったなら離れてもらえますか?、2人とも」
まだ鼻ポッチするまで顔を近づけてる音頭と氷菓先生を引き離そうとする葵、しかし、
「おや?、なにか問題が?、ただ顔が近いというだけですよ葵会長」
優しい口調ではあるがまるでからかうように言う氷菓先生、
「べっ別に問題はないですが、その、男女で顔が近いのはどうかと、そっそれだけです」
誰が見ても動揺している葵である、
「い、いいかから早く離れておくれ!」
口調が崩れて強引に音頭と氷菓先生を引き離す葵、
「は~い、離れま~す」
「ふふふ、そうですね葵会長がそこまで言うのなら仕方がありませんね」
「そ、そこまでなんて言ってませんよ、ほら音頭君、部長なんだからこれから部活でしょ!」
「そのと~りです葵会長、じゃあみんな先ずは自分の楽器チェックからいこう~、ギターやベースの弦、ドラムとキーボードは音の感じ、みんないつもより違和感はないかしっかりね」
音頭の声に答えるように屋台はドラム、立花はキーボード、葵とパルディアはベースと自分の楽器を確認していく、