教師として
「という訳で今年のバースデークリスマスパーティーは軽音楽部員、顧問の氷菓ティーチャーそして生徒会役員のお2人も含めての全員集合で~す」
放課後の部室で声高らかに宣言して、
「みんなはい拍手~、パーチパチパチパチィィ~」
自分で催促して自分で言って自分で拍手をする音頭である、
「ほ~らやっちゃんもりっちゃんもパチパチパチ~」
「ハイハイと」
呆れつつもしっかりパチパチパチと拍手をする屋台と、
「みんなの都合はちゃんと聞いたの?、音兄ちゃん」
拍手をする前にそちらを確認する立花、
「もっちろん、生徒会役員のお2人と氷菓ティーチャーはコレからで~す」
「まだ全員に聞いてた訳じゃなかったんだ」
「どうですか生徒会役員のお2人と氷菓ティーチャー?」
向き直り3人に聞く音頭だが、
「私たちもお邪魔してもいいのかな?」
「ノープロノープロですよ~、じゃんじゃん来ちゃってください」
「じゃあお言葉に甘えてお邪魔させてもらうよ~」
生徒会役員の2人はOK、そして、
「氷菓先生はどうですか?」
屋台が氷菓先生に聞くが、
「私は遠慮しておきますよ」
「なんと!、何故ですか氷菓ティーチャー」
オーバーリアクションぎみに音頭が聞く、
「学生同士で家に集まっての誕生パーティーに教師が行く必要はないでしょう」
氷菓先生も自分の教師という立場としての選択なのだろう、しかしここで音頭は、
「氷菓ティーチャ~ー!」
教師だろうが顧問だろうが鼻ポッチするまで顔を近づけて手を握る、
「何ですか?、祭君、いきなり顔を近づけて」
一切動じることなく氷菓先生は顔を近づけた理由を聞く、
「教師が行く必要とかじゃなくて氷菓ティーチャーの気持ちはどうなんですか?」
音頭は自分の正直な気持ちを氷菓先生に言う、