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あ~ん
「[お約束]ですか?」
「そぉ~なんです、物心ついた時からは僕たちいっつもバースデーケーキの食べさせあいっこをしているんですよ葵会長」
「始まりは音頭の[食べさせて食べさせてあ~ん]からだったな」
「そうそう、そして次に僕が[やっちゃんもあ~んって言って]そしたらもうクリスマスバースデーには食べさせあいっこお約束~ってなったんだよね」
嬉しそうに語る音頭だが、立花は何故か下を向いている、
「という訳でりっちゃん」
「なぁ~に?」
わざと低い声で答える立花、
「さぁやっちゃんに[お約束]だよ~」
「くぅぅ」
唸る立花だが、
「さぁやっちゃんも」
お構いなしで話をすめていく音頭に、
「り、立花ちゃん、その恥ずかしいかもだけどオレもやってほしいからその」
照れたような口調で言い、
「あ~ん」
自分で[あ~ん]と言いながら大きく口を開ける屋台である、
「だだ大丈夫屋台君、コレはお約束とかじゃなくてその、屋台君の誕生日に私がやってあげたいことだから、だからはい[あ~ん]」
動揺しながらそう言い屋台の口にケーキを運ぶ立花である、




