if ①
if=『もしもあったはずの』という意味ですがこの作品でのifは
if=『ルートから外れた別キャラ視点のストーリー』という意味で描いています。
ご了承ください。かしこ
食蜂「ワームホール!」
「食蜂さん?」しゃー--
保険医がカーテンを開けるとそこには誰もいなかった。
食蜂「なるほど?これってここにある食材好きに使っていいの?」
食蜂の目の前にはリンゴなどの果物、小麦粉などの調理品、肉など高級そうな食品、etc...
食蜂「じゅるり......ま、まずは肉焼くかな??一番簡単で美味しいし。」
じゅー--......。
食蜂「や・き・に・く!や・き・に・く!」
ぴぴぴっ!時間OK!焼肉で大事なのは焼く時間なのだよ。
食蜂「もぐもぐ。うんまぁー--い!!」
―――3時間後
食蜂「アップルパイにステーキ、それにケーキ!うへへ・・・食べ放題も顔負けの時間無制限食バトル(?)!!」
満腹にならない、部屋を出たくない、もう永遠にここで過ごしたい。
食蜂「次はお好み焼き!」
その後食蜂がワームホールから脱出するという思考には至らなかった。
ifー食蜂エンドー①
朱音(伝染する意志ある者・・・)
「そういえばさーこのまえひまりちゃんがさー......。」
朱音(ひまりちゃんに伝える・・・?でもこわいよ・・・。)
智夜「ひまりちゃんはなににする?おにぎり?好きだねー?」
朱音(イラッ!ひまりちゃんのことを一番わかってるのは私のはずなのに・・・なんで?)
智夜「ぐらっ・・・」
智夜「いや、なんか急に立ち眩みが・・・うん、大丈夫。」
朱音(!!伝えられるのは言葉だけじゃない・・・か。)
「くらっ・・・」
「どうしましたか?え?立ち眩み?ひまりちゃんは元気が取りえなのに・・・。」
智夜「保健室いこっか・・・?立ち眩みのレベルじゃない。」
朱音(ひ、ひまりちゃんに”伝えちゃった”・・・そんなつもりはなかったのに・・・。)
朱音(保健室・・・)
保健室のドアに耳を付ける。
「あはは......ひまりちゃんおもしろい......」
朱音(私も混ざりたい・・・この能力で私がここにいるって伝えたい・・・)
ざわざわ。
朱音(もし、この能力でひまりちゃんを私だけのものにしちゃったらどうなるんだろう・・・?)
朱音(ひまりちゃんがいなくなったらクロエも悲しむよね・・・?)
朱音(クロエが泣いちゃったら・・・ひまりちゃんも泣いちゃうと思う。)
朱音(じゃあ、今の私にできることって・・・?)
ひ ま り ち ゃ ん と 距 離 を と る
朱音(帰ろう。)
茜色に染まる空に朱音の思いは届かなかった。
ifー朱音エンドー①
鈴見「能力説明書ぉ・・・つまり私の能力は妄想をできる能力ぅ?」
「鈴見―!なにしてん?かえろ!」
鈴見「ねえねぇ。妄想できるとしたら何の妄想するぅ?」
「なに急に・・・そうね・・・例えば妄想を現実にするってのはどう?」
鈴見「幼馴染さんの言いたいことはこういうことかぁ。つまり妄想した内容を書き記す。とぉ。」
「んー--そだねー有効に利用したらいいんでない?漫画とか描いてみるとか。」
鈴見「画力必要なのはちょっと敬遠しちゃうなぁ」
ちっちっちっ!幼馴染さんが指を振った。
「つまりさ、最初から生きるのに必要なスキルを全部持ってる人っていないわけじゃん?”努力はいずれ実を結ぶ。それが本物であれば。”ってね。」
鈴見「本物っていうのはぁ、どういうことぉ?」
「栄養ってさ、採れば採るほどいいってものじゃないじゃん?でも、筋トレをするととった分だけ実になるよね?つまり本当に必要なものっていうのは自分の中にあって努力で花が咲いて最後には実をつける。これは真理だよ。」
鈴見「じゃぁ・・・私の必要なものはぁ私の中にあってぇ・・・手の届く場所にあるってことぉ?」
直射日光が差し込む。鈴見の目の前には机と・・・ぬいぐるみがあるだけだった。
鈴見「あほらし・・・いこ。」
鈴見から出た言葉は幼馴染のものとは違っていた。
鈴見(そういえば帰り道に本屋さんあったっけ?)
書店員「589円になりまーす。ちょうどですねー。ありがとうございやしたー。」
からんころん
鈴見「買っちゃった・・・『萌えの極み~絵の入門編~漫画タッチはこちら※デッサンタッチは別紙です~』」
今日は鈴見は眠らない夜になるだろう・・・?
ifー鈴見エンドー①
作者用メモ
食蜂エンド
朱音エンド
鈴見エンド




