クロエはクロエは死んじゃった
気付いた時には救急車だった
救急車の中はとても簡素で何もない空間
ううん。何もないのは自分。自分自身なんだ
どこを見ても人、人、人。
救急車の中とは思えないほどに人しか見えない
どこか欠落してる?いや、どこも・・・何もわからない
???『大丈夫ですか?自分が誰かわかりますか?』
だれかの声がする。男の声・・・いや、女?
クロエ「私は・・・どうして救急車に?」
???『もう病院ですよ。』
よくよく見てみると病院の白い部屋だった
医師「病室ですよ。奇跡的に傷も残らず済んだようです。」
医者のような格好の男が説明しているが耳に入らない。
クロエ「わたしは・・・わたしは死んじゃった?」
急にあたりが騒ぎ出した
医師「大丈夫。あなたは死んでない。生きてるのが不思議なくらいだ。」
不思議と耳に残る残滓の音
『グサッ!』
あれは夢だったのだろうか?
刺されたであろう背中には跡など残っておらず、
あたまに残るのは『カリバーン』の一言
わたしは図書館に来ていた
クロエ「カリバーンカリバーン......。あった!えぇーとカリバーンとはアーサー王が最初に所持した剣でとある王との決闘で折れている。」
折れた剣......?でも確かに刺さった感触はあって......。
この謎を解かないと私は何度でも刺されるってことか。
例えば折れやすいとか?うーーーん。
今日のところは帰ろう。
―――――家
ひまり「クーロエ!病院さん大変でしたね!でも無事でよかったです。」
わたしは軽くうなづき自室へと向かった
クロエ「ユーシュアに相談してみるか。」
―――学校
ユーシュア「もぐもぐ。やきそばぱんおいしー!」
クロエ「ユーシュア......」
わたしは気付かれないように後ろからささやきかけた。
ユーシュア「うわっ!なに??」
びっくりしてる彼女に続けていったクロエ「いま悩んでいることがあるんだよね......そのことについて......さ。」
相変わらず囁くようにつぶやくクロエ。
ユーシュア「わーっ!わかったから囁くの禁止!」
わたしは彼女から距離をとった
クロエ「でね?悩んでることっていうのはほかでもなくて昨日刺されたんだよね」
彼女のびっくりした顔が目の前に浮かぶ
ユーシュア「ふむふむ。なるほど?その刺される前にカリバーンと聞こえたと。」
クロエ「どうすればいいと思う?」
ユーシュア「名は体を成す。」
わたしは疑問符でいっぱいになった
クロエ「名は体を・・・?どういうこと?」
彼女は焼きそばパンを貪りながら言った
ユーシュア「カリバーンっていう名前ならその剣と同じ運命をたどるってコト。有名ならばなおのことね。」
クロエ「なるほどね。折れてないなら”折っちゃえばいい”ってね」
わたしは彼女へのお供え物として焼きそばパンをお供えした
今度来たときは分かってる。
『カリバーン』
がキンッ!
お鍋のふたでガードだ
クロエは・・・クロエは生きていた




