➅3日目、結局のところ
珍道中のおわりは?
田辺が帰る最終日。
本日の予定は彼が推す黒川温泉、私の菊池渓谷あんど温泉、阿蘇大観峰行きの案であった。
家で朝食を食べ終えた後、私は彼に尋ねた。
「どうする?どっちにしても、お前さんの旅だから、お前さんが決めて」
「どっちでもええで」
と言う田辺だったが、彼はしばし考えて、
「よし、黒川に行こうで」
「わかった」
黒川行きが決まった。
朝、9時頃に出発する。
442号線を東へ。黒木、矢部、大分県の中津江の山間部を進むルートを選択する。
小雨の中、うねる山道をのほりくだりしながら車は進む。
途中、鯛生金山の道の駅でトイレタイムを挟みつつ、道に迷ったりしながら12時半、黒川温泉に到着する。
旅館組合の風の舎で、入湯手形(加盟の温泉3か所に入れる)1200円を購入して、いざ温泉巡りへと出陣する。
3か所、様々な趣のある温泉をそこそこに堪能した後、時間もおしてきたので車に乗り込み帰路へ。
日田を抜ける211号線ルートで一気に久留米を目指す。
道中、渋滞に巻き込まれ、久留米ラーメン老舗の大龍に寄ることは叶わなかったが、無事、田辺を久留米駅に送った。
時刻は17時半。
「気をつけて」
「じゃ」
という簡単な挨拶ののち別れた。
余計な会話はなかった・・・それは互いに疲れていたのだろう。
ま、とにかく、ほっとした。
田辺は不満足だったかもしれないが、現時点の精一杯は出来たつもりだ。
3日間、およそ700キロの道のりを走り切った愛車シビッQにも感謝しつつ。
いやー、ほんに疲れた。
2002.01.23
※ん~なんでしょう。お互い様やね(笑)。
以上となります。
なんでしょうね~、コレ(笑)。
軽い気持ちで過去作を読みつつ手直していました。
が、若気の至り全開で、こっぱずかしいったらありゃしない(汗)。
完結まで読んでくださったみなさんありがとうございました。