➁再会
再会。
四年前の田辺の来福時には、びくついて運転していた道中も、今ではすっかり慣れて順調に久留米駅に着いた。
車から降りて、彼を探す。
彼は駅の前で寒そうに佇んでいた。
到着5分前に連絡を受けていた私は、
「よう」
と声をかける。
田辺薫・・・少しぽっちゃりとしたものの、あいかわらず容姿は変っていてない。
元々、童顔であるので、やっぱり年をとらないやっちゃなと妙に感心する。
田辺は夕飯がまだとのことで、所望するとんこつラーメン屋へ。
近場筑後の天風堂にした。ここはかの有名な一風堂で修業した人の店である。
細麵で久留米ラーメンの中太麵とは一線を画し、味も異なる。
ずずずっー。
ラーメン食し、お腹も満たしたという事で、私たちは前々回のリベンジである温泉を目指すことにした。
前回の二の足は踏まない、そう心に決めていた私は、最近、親が発見した24時間あいている熊本県の山鹿温泉どんぐり村へと愛車を走らせる。
これより50分、目的地へと着いた。
お疲れの田辺と私はゆっくりと温泉で疲れを癒す。
ここは風呂、露天、サウナとあり、中でも私の一番のお気に入りは寝風呂(浅いお風呂に仰向けに寝転んで入る)だ。
仰向けに寝転ぶと、たまにぷかりとアレが浮かぶが、露天風呂の隣つまり外にあるので、夜風に吹かれて気持ちいい。
空を見上げると、夜空に星が瞬いている。いいね。
温泉を満喫した私たちは、八女の実家へと戻る。
1日目よしと。
そして・・・。