表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

ヤツの最後 - 虚

事実所のファーストコンタクトから、おれの朝は ヤツの存在確認から始まるようになった。

我が家の 解放状態の倉庫の棚で ヤツが寝ているのか確認するのだ。


そして、そっとしておく。


ヤツは、人間を嫌悪しているようには見えないが、

警戒心の強い典型的な元野良猫に見えた。

そう、今はもう野良猫ではない。地域猫(サクラ猫)だ。


先にも申したが、おれは地域猫活動には基本賛成だ。

活動されている方々には、敬意をもっている。、

野良猫からしたら、人間の都合で避妊、去勢されるにすぎなが....。

糞、尿、その他の問題はあるが、おれとして地域猫には温かく接したい。

野良猫自身を 虐待、差別、冷視するつもりは到底皆無だが、

野良猫に対する無責任なエサやりは、生まれてくる子猫に対する虐待に近いと思う。


ファーストコンタクトは、4月ごろの寒さの残る季節だったと思う。

暫くはの期間は、ただ見守って、ほっこりしていた。

季節は替り、暑さ厳しい時となっていた。

ヤツは、毎日のように棚の上で寝ている。

そこは、時間帯によっては直射日光が当たる。

眠ったまま、気絶し、熱中症でそのまま死んでしまうのかと心配になったが、

ヤツに追い出したと勘違いされるのが嫌で、そのままにしておいた。


それが良くなかった。おれのだったのだろうか?

最悪の予想が当たり、ヤツはそのまま息を引き取った。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ