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♦Opening02♦書状


GM:さて、キミが歩いていると、ひとりの人物とすれ違った。


ヤドラン:お?


GM:その人物はすれ違いざま、キミの耳元で囁いた。


GM/???:「“神聖皇帝”ゼダン様が貴方をお呼びです」


ヤドラン:でかいなそいつも。



 たかさ2mのヤドランが来るとは思っていなかったからな……と、GMは心の中で呟いた。



GM:きっとドゥアン。


ヤドラン:ドゥアンというと!?


GM:誰だろうねぇ!?


ヤドラン:ふっへへへへ。



 テキトーな発言をしながら、じゃあそういうことにしとこうとGMは心の中で呟いた。



ヤドラン:ではそれを聞いて目をクワとして振り返る。


GM:ふと気がつくとキミの手の中には一枚の書状があった。振り返るも、そこにはもうモブ冒険者の群れしかない。残されたのはキミの手元の書状のみ。


ヤドラン:「今の声……なかなかのイケボね!!!!」


GM:わらう。


ヤドラン:書状を見ますー。


GM:書状の中には、最近名を上げているという冒険者ヤドランに依頼をしたいので本日の何時にどこそこに来て欲しい、って感じの内容が簡潔に書かれていて、


GM:その最後にはゼダンの名が綴られていた。


ヤドラン:「あらやだ、いい紙使ってるじゃな…………!!??」


GM:反応するとこわらう。


ヤドラン:衝撃の言葉と文字に失神しそうやな。


GM:wwwwwwww 場所は具体的に言えば第一城壁の東門。時間は1・2時間後って感じだね。


ヤドラン:廊下のど真ん中で気絶するヤドラン(2メートル)。


GM:草


GM/モブ冒険者:「お、おい大丈夫かー!?」って、さっきのフツメンが駆け寄ってゆさゆさしてくれた。


ヤドラン:「…………は!」


GM/モブ冒険者:「だ、大丈夫かー?」って心配してくれてる。


ヤドラン:「あ……ああああ……」


GM:神殿で依頼探すのはやめて、指定場所へ行くことにする?


ヤドラン:「た、大変!! 1時間!? 1時間で身だしなみ整えなきゃだわー!!」


GM:wwwwww


ヤドラン:と、猛ダッシュで神殿をあとにします。


GM/モブ冒険者:「お、おーい……?」置いてけぼりにされたフツメンは、ぽかーんとした顔でキミの立てる土煙を眺めていた……。


ヤドラン:ごめんよフツメン!起こしてくれてありがとう!!


GM:わらう。




迫る轟音に人々が振り返るも、その目に留められるのはピンクとむらさきの残像のみ。

猛烈な勢いで集めた視線を光の速さで振り切るがごとく、ヤドランはとてつもないスピードで駆けて行く。

あの“神聖皇帝”の名が綴られた書状を、大切に大切に握りしめながら。


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