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♦Middle09♦見参


ヤドランの耳に届くは、どこからか聞こえてくる一つの声。

それは確かに、こう言った。


「風雅流秘密忍具……」


と。




ヤドラン:ほう。


GM/???:「“石ころ結界石”!」ぼふん!!!


ヤドラン:wwwwwwwwww


GM:同時に、キミたちは煙っぽい光に包まれた!!!


ヤドラン:煙幕だー!!!


GM/大熊冒険者ベアゾー:「な、なんッスか!?」


ヤドラン:「ぐぇっほまっで鼻に入っだおげぇ!!!」


GM:wwwwwwwwwwwww


GM:煙が晴れると、キミたちの周囲には薄灰色のドーム状の光が――つまりは結界が――キミたちを中心にして張られていた。


ヤドラン:おやまぁ。


GM:ドームの外の人々は不思議と、ドームを避けるようにして歩いている。


ヤドラン:ほう、なるほどなるほど。そういうやつね、おっけい。


GM:ドーム内にはキミとサンダーシューターの3人と、


GM/ツムジ:ひとりの少女。


ヤドラン:ツムジちゃーん!!!! かわいいよー!!!


GM:wwwwwwwwwwwwwwww


GM/ツムジ:「約束通り来てくれたようでござるな、ヤドラン!! 今、拙者が! おヌシの命を! 頂戴するでござる!!」ビシィッ!と人差し指をキミへと突きつける。


GM/平凡冒険者フーツメン:「な、なんだなんだ? 穏やかじゃないな……?」


ヤドラン:「あらツムジちゃん! 戻ってきたのね! 夜ごはん一緒に食べましょうね!」


GM/ツムジ:ずっこけた。



 GMは噴き出した。



ヤドラン:いやだって走ってくるって言ってたから。


GM/ツムジ:「な、何を呑気なことを言っているでござるー!! お、おヌシはもう次の食事など摂取できぬでござる!」


ヤドラン:「うん?」首コテンってしてる。


GM/ツムジ:「なぜならば! その命は! ここで! 拙者によって奪われるから! で、ござる!」


ヤドラン:「…………あ、もしかして手紙の主ってツムジちゃん?」


GM/ツムジ:「そうでござるよ!!! 今頃気づいたでござるか!!?」


ヤドラン:「ハヤカゼ君とのご関係は?」


GM/ツムジ:「そんなのおヌシには関係ないでござろう!」


ヤドラン:「えぇ~? じゃあやっぱり兄妹?」


GM/ツムジ:「あ、あんなうっとうしいやつ、兄者でもなんでもないでござるっ!!」


ヤドラン:「……ほぅ? もしかしてツムジちゃん、ハヤカゼ君のこと……」じー。


GM/ツムジ:「兄者は拙者の行動を監視しすぎでござる! 過保護通り越してストーカーでござる!!」地団駄ふんでる。


ヤドラン:「あ、やっぱりお兄ちゃんなのね」


GM/ツムジ:「あんなの家族でもきょうだいでも、なんでもないでござるー!!」じだんだだんだん。


ヤドラン:「やぁだなぁにこの兄妹超かわいいんですけどぉおおお!!!」ツムジちゃんぎゅー!!


GM/ツムジ:「ござるうううううううう!!??」


ヤドラン:すかさず暗器をぽいぽいするよ。


GM:草。


GM/抱竜冒険者フラウメ:「ヤドラン、お友達やんねー?」


ヤドラン:「そうよー!! もうこの子かわいくてかわいくて!!」ぽいぽい。暗器はコイキングちゃんが素早く回収しました。


GM/平凡冒険者フーツメン:「な、なんだろうこの……お命頂戴とか言っていたわりには、全く緊張感ない感じ……」


GM/ツムジ:「ああああ拙者のクナイが! クナイが!!」


ヤドラン:「うふふ、隠し場所は兄妹同じなのね」


GM/ツムジ:「し、しかぁし!! 拙者にはこれがあるでござるっ!! 風雅流秘密忍具!」


GM:(←例のSEと共に)てってててーん、ててーん!


ヤドラン:wwwwwwwwwww


GM/ツムジ:「“どこでも修行フープ”~!」


ヤドラン:wwwwwwwwwwww効果音wwwwwwwwww


GM/ツムジ:「せぇい!!!」なんかどっからともなく大きめの輪っぽいのを取り出して、足元にポイしました。


ヤドラン:胸元からですか??


GM:はい。


ヤドラン:え? フラフープすればいい?


GM:草。していいよ??


ヤドラン:まだ抱っこしてるから、できないんだなこれが。


GM:すると!! 地面に設置されたフープが! 光り輝き!! キミたちを吸い込む!!


ヤドラン:お?


GM:ずおおおおおおおおおお。




ツムジを抱えたまま、ヤドランは輪の中へと吸い込まれる。

輪の発する眩い光が治まったとき、結界内の人影はすべて消え失せていた。


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