コロニー主との交渉 〜カムカム三姉妹3〜
少し残酷な表現があります…
たぶん、残酷だと思う(笑)
あたい達は用意された、薄い生地でできた淡いピンクのワンピースを着てゴデチアの自室前に来ていた。
「ゴデチアさま、ヒカムです…」
ヒカムはドアをノックして声をかけた。
「うむ、入りたまえ」
妙に気取ったゴデチアの声が聞こえてきた。
「し…失礼します…」
ヒカムに続き、キカム、あたいと部屋に入る。
部屋の中央には大きなベッドがあり、すでに裸のゴデチアが鼻息を荒くして待っていた。
「お…お待たせ…し…しました…」
ヒカムは少し震えながら頭を下げる。
「うむ、よいよい。さぁ、こっちにこい」
ゴデチアの鼻息はどんどん荒くなり、むふー むふーと聞こえてくる。
「は…はい…」
ヒカムはゆっくりとゴデチアに近づくと、ふわっと首に抱きつく。
「ふぉぉぉ なかなか積極的ではないかぁ」
ゴデチアのだらしない顔は、更にだらしなくなっていく。
「うふふふ」
ヒカムが首にキュッと抱きついたまま、耳元で囁くように笑う。
「うへへへ… へ 痛っ?」
ゴデチアは首の後ろ辺りに痛みを感じ、ヒカムを離すと手でさすっている。
「ど…どうかしま…したか?」
ヒカムはニッコリと微笑みながら首を傾げる。
「ん?なんか、虫に刺さ…れ…た? あ……れ……?」
ゴデチアは最後まで言葉を発せずベッドに倒れてしまった。
「き…きさま…、いったい?」
「ふふふ。う…うちの… ど…毒は、よ…よく効くでしょ?」
ヒカムはニヤリと笑う。
「ど…毒?」
ゴデチアは目を見開き、顔色が悪くなっていく。
「ふふふ、う…うちは、毒針の魔女ヒカムよ。そ…その毒は、麻痺性の…ど…毒だから、し…死なないよ」
ヒカムはニヤニヤしながらゴデチアを見下ろしている。
「き!!きさまら!! 誰か!誰かおらんか!?賊が侵入しておるぞ!!」
ゴデチアは大声で叫ぶが、部屋の外からはなんの反応も無かった。
「ゴデチアさま、いくら叫んでもムダやで。この部屋の音は外には聞こえん。この部屋に来る前に人払いしといたしな。それに、あたいの魔法で保険もかけとる」
あたいはニヤリと笑い、ヒカムの横に立つ。
「な…なんなんだ。何が目的だ?」
ゴデチアは動かない体を、ウネウネと動かしている。
「目的?そりゃ、あんたをリリウムさまに会わせて、ルドベキア王国に忠誠を誓ってもらうことや」
キカムはあたいとヒカムを挟むように立つと、凶悪な笑みを浮かべる。
「きさまら!こんな事してただで済むと思うなよ!」
相変わらずウネウネしているゴデチア。
「ふふふ、いつまでそんな事言えるんやろな?」
キカムはニヤニヤしながら、小さな鞄からいろいろな道具を取り出していく。
「キカム姉さん、あ… 新しい…ど…毒があるねん」
「ん?どんな毒なん?」
「あ、あのね、この毒を…こ…こいつの…小さなナニに刺すとね、き…強制的に…イ…イキまくるの…。さ…最後は…な…何が出てくるのかな?」
「きゃはははは、それ最高やん!試してみようや!ええやろ?チカム姉」
「ええなぁ、コイツにピッタリな毒やん?泣いて喜ぶんちゃうの?」
「ひ!ヒィィィ!」
ゴデチアは必死で逃げようとするが麻痺毒が効いて動けない。
「た!!たのむ!リリウムとも会う!ルドベキア王国にも入る!だからやめてくれ!」
ゴデチアは泣きながら懇願する。
「ゴデチアさん、それは当然や。あたい達が頼みに来てやったんやからな。ただな、あたい達はあんたが気に入らん。さっき、えらいキモい目で見てくれたなぁ?それに、あの悪趣味なメイドの格好。あんた、女舐め過ぎや」
あたいは腕組みをしてゴデチアを見下ろす。
「あたしらの名前、ちゃんと教えてたるわ」
キカムはふふんと笑いながら、ゴデチアの顔の横にヤンキー坐りをしてほっぺたをペチペチと叩く。
「この子はさっきも言ったけど『毒針の魔女ヒカム』、こっちが『闇魔法の悪女チカム』、そしてうちは『拷問の魔女キカム』。あたしらは闇夜の道化師のチカム、キカム、ヒカムや」
「ヒィ!闇夜の道化師…!あのカムカム三姉妹!?」
「カムカム三姉妹ってゆーなっ!!くそっ、この名前流行らしたん絶対クレオメやで。ムカつくわ」
あたいはとりあえずゴデチアを蹴る。
「ヒカム、新しい毒試してええよ」
キカムがそう言うと、ヒカムは嬉しそうにゴデチアの縮こまったナニに毒針を刺した。
「ぬぎゃぁぁぁぁあああ!!!」
ゴデチアのナニから、どくどくと白い液体が溢れて出てくる。
「うえええ、くさーい」
「こ…この…ど…毒は…失敗だねぇ」
「ダメだねぇ。ヒカム、これ使用禁止な」
「はーい」
「なぁ、あんたあたしらと十分楽しめたやろ?もう、それ要らんよな?」
キカムはゴデチアに近づき、白い液体を吐き出し続けるナニを指差していた。
「ひ!? いや、やめてくれ!頼む!頼むから!やめてくれーーー!!」
ゴデチアは身体中の穴という穴から、いろんな液体を垂れ流していた。
数時間後…
あたい達は、無事任務を終え、清々しくゴデチアの屋敷を後にしていた。
後日、ゴデチアはメイド達を解放し、誰よりも早くリリウムの話しを聞くまでもなく、ルドベキア王国の一員となっていた。




