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100万人目の異世界転生者  作者: わたぼうし
第1章 旅立ち編
13/148

初めての野営

ルビアは自分のスキルに衝撃を受けていた。


―――――――――――――――――

【スキル】


ルビア(かえで) オニ


「ユニークスキル」

略奪者 

[食べるか食べられると相手の身体かスキルを奪う。]

(発動条件)

①ルビアも対象者も生きていること

②対象者がレジスト失敗すること

《対象者がレジスト成功した場合》

ルビアが食べた場合→効果なし

ルビアが食べられた場合→対象者に捕食されルビアは死亡する


「スキル」

剛力無双(極) 攻撃力が大幅に上昇

体力増加(極) 体力が大幅に上昇

身体能力強化(極) 基本的な身体能力が大幅に上昇

瞬発力強化(大) 瞬発力が上昇

魔力感知(大) 一定範囲内の魔力を持つモノ(生き物、物品など)を感知(現在の範囲は500m以内)

聴力(大) 聴力が上昇

状態異常無効 毒や麻痺など状態異常が無効

寒熱耐性(大) 暑さ、寒さの耐性が上昇

身体回復(極) 身体の50%以内の欠損を復元

物理攻撃耐性(大) 剣やハンマー、弓矢など物理的なダメージを軽減

魔法攻撃耐性(大) 魔法によるダメージを軽減

威圧(大) 自分より弱い者へ精神的ダメージを与える

四大魔法(極) 火、水、土、風魔法使用可能

二大魔法(大) 光、闇魔法使用可能

魔力制御(大) 自身の魔力を制御する

魔力増加(極) 自身の魔力量を大幅に上昇

魔法効果(極) 発動する魔法の効果を大幅に上昇


―――――――――――――――――



「な… なんなの?」

確かにコロニーの人より強いのは自覚していた。先日の戦いでもあの黒魔道士より強力な魔法が使えることを知った。

これは、あたしが『異世界からの転生者』だからかなぁ?とぼんやり思っていたが、そんなに特別なほど強いとは思っていなかった。

それは、今まで比較する相手は『とおさま』しかいなかったからなのだが…


それよりも!略奪者!

めちゃめちゃリスク高いし!

あたしが小魚でかあさまに食べられたあの時、かあさまに略奪者が発動しなかったのは、かあさまがレジスト成功していたからだったんだ!

もし、お腹に赤ちゃんがいなかったら、あたしはそのまま死んでいたのか…

ルビアは背筋がゾワリとする。

略奪者はあまり使わないようにしなきゃ…

ルビアはユニークスキル略奪者は使わないと心に決めた。


「ルビアさま、どうしたんですかぁ?」

シオンは石に座りながら、不思議そうにあたしを見上げている。


「あ…あの、スキルがたくさんあるんだけど…。 しかも、あたしってオニだったの?」


「そりゃ、マヴロさまはオニだし、リアリナさまは魔女ですからねぇ。ルビアさまもオニか魔女になるんじゃないですかぁ?」


「う… そうかぁ、あたしツノないから人間だと思ってた」


「そんなオニもいますからねぇ」


「そうなんだ…。それにしても、スキルが凄すぎるんだけど。シオンもたくさんあるの?」

もしかしたらスキルはたくさん持ってるのが普通なのかもしれない…


「シオンは6つありますよぉ。隠密とか、罠解除とかぁ」

シオンは目を瞑り、自分の胸に手を当ててスキルを確認している。


「あたし、20個くらいある…」


「ほぇーー!すごいですねぇ!」

シオンが目を丸くして驚く。こんなシオンは初めて見た。


「あたし、みんなより少し強いくらいだと思ってた。とおさまにはいつも負けてるし…」


「ルビアさまぁ、マヴロさまと比べたらダメですよぉ。マヴロさまは魔王なんだからぁ」


そういえば、だいぶん前にクルクマが、昔はとおさまは魔王で、かあさまは禁忌の魔女って呼ばれてたって言ってたな…。たまに、コロニーの人もとおさまを魔王さまって呼んでるのを聞いたことある…

ルビアは空を見上げて過去の記憶を呼び起こしていた。


「シオンのスキルって聞いてもいい?」

あたしはただの興味本位で聞いてみた。


「んー、あまり人には言わない方がいいですけどぉ、ルビアさまなら教えますぅ」

シオンは少し困った顔をしたが快諾した。


―――――――――――――――

シオン 人 アサシン


「ユニークスキル」

なし


「スキル」

感熱耐性(大) 暑さ、寒さの耐性が上昇

隠密(極)  気配を消し、物陰に隠れる。5%の確率で失敗する

罠感知(大) 罠を発見するが、20%の確率で失敗する

罠解除(大) 罠を解除できるが、20%の確率で失敗する

敵意感知(大) 敵意を感知する(現在は500m範囲)

暗殺  バックアタック成功時、即死させる


―――――――――――――――


「こんな感じですぅ」

うへへへとシオンは笑っている。


「シオンって、実はすごい人だったんだね!」

暗殺のスキルが怖すぎる…

言葉と裏腹な気持ちが過ぎる。


ふと、空を見ると時間は夕方になっていた。

「あ、しまった。夕方になっちゃった…」

スキルの衝撃が強くて時間を忘れていた。


「ルビアさまぁ、今日はこのまま夜営ですねぇ。夜間の移動は危ないですしぃ」


「そうね。ここでキャンプしましょ。あー!キャンプ久しぶりだなー」

ルビアがまだ『かえで』だった頃の楽しい思い出が甦る。


ルビアは付近の石で竈門を作り、焚き火をつくる。

バックパックの中を確認すると、干し肉や乾パン、ドライフルーツなどが入っていた。


食事の準備をしていると、大きな木の下には複数の冒険者風の人や商人らしき人が野営の準備をしていた。


今晩は焼いた干し肉と、乾パンを食べることにした。

いつも食べていたお城の食事とは雲泥の差が有ったが、歩き続けていたこともありとても美味しかった。


ルビアとシオン、初めての野営は少し楽しいものになりそうだった。

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