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100万人目の異世界転生者  作者: わたぼうし
第0章 プロローグ
1/148

異世界転生したらエビでした

これから6時と18時に毎日、1話ずつアップしていきます。拙い文で読みづらいと思いますが、がんばっていきます。よろしくお願いします。

春、サクラの花びらが舞っている。

サクラの下には、ネコを相手に営業をサボってる20歳くらいの女がいた。


「あたしもネコになりたいなぁ…」

と、ネコを撫でながらつぶやいている。


突然、強い風が吹いた。


ネコは急に立ち上がり道路に向かって走り出した。

あたしは慌ててネコを捕まえようと追いかけてしまった。


「!!」

つい、ネコを追いかけてしまったあたしは道路に飛び出してしまった。

目の前にはトラックがいた。


目の前が真っ暗になり、あとは何も覚えてなかった…



☆ ☆ ☆


あたしは気がつくと知らない場所にいた。

まわりは少し暗い。

どこかの部屋だと思うが、とても広い部屋なのか壁がわからない。

あたしは椅子に座っていることに気がついた。


ふと、目の前にお姉さんが現れニッコリと微笑んだ。

「かえでさん、こんにちは」


「え?  あ… こんにちは」


「わたしは運命の女神ルリア、ここであなたをお待ちしていました」


「はぁ…」

かえではよくわからずキョトンとしている。


運命の女神 ルリアと名乗った女性はパァっと顔を輝かせると、両手を広げて天を仰いだ。

するとルリアに天からスポットライトが当たる。


「かえでさん!あなたはこの異世界転生事業始まって、ちょうど100万人目の転生者なのです!!おめでとうございます!!」

ルリアが叫ぶと同時に、かえでにも天からスポットライトが当たり、赤や黄色、金色や銀色などキラキラと紙吹雪が舞い、ファー♪と音が流れる。


「へ??」

状況が掴めず当たりをキョロキョロするが、周りは特に変化がなかった。

そんなかえでを無視してルリアは恍惚とした表情で話を続ける。

「さて、この度の100万人目を記念して2つの特典があります!1つ目は、あなただけのユニークスキルを1つ授けます。さらに!転生先のあなたをサポートする素晴らしい仲間を1人おつけします!!」


「え?あ、あの…?」


「だだし!!転生先やどんな仲間が来るのかはあなたの運しだい!!さぁ!このルーレットを回すのです!」

ルリアは全くかえでの話を聞く気がないようで、どんどん話しを進めてしまう。

かえでの目の前には巨大なルーレットが突然現れた。

目の前には赤と青のボタンがあり、赤には『停止』、青には『開始』と書かれている。


「さぁ!まずはユニークスキルを決めましょう! はい!青いボタンを押すのです!」


「あ…あお?」

ルリアの勢いに負けて『青いボタン』を押す。


ルーレットがピリリリリリと軽い音を発しながら回りだす。


「はい!ストーーーップ!!」

ルリアが叫ぶ。


「!!」

びっくりして『赤いボタン』を押す。

ルーレットは、ぴ、ぴ、、ぴ… ぴっと音と同時に止まる。


「どれどれ… おおーっと!ユニークスキル略奪者だぁ!!」

ルリアはテンションが上がって叫ぶ。


ぽぅっと淡く光ったルリアの右手をかえでの胸に当てる。何かが胸の奥に入ってきた感覚がした。


「続きまして、あなたをサポートする仲間です!

さぁ!ルーレットスタート!!」


「え??」

また勢いに負けて『青いボタン』を押してしまう。

先程と同じように、軽い音がしてルーレットが回る。


「ストーーーーップ!!」


「!!」

びっくりして『赤ボタン』を押す。


軽い音と共にルーレットが止まる。

「きたーー!!アサシンのシオンさんだぁ!」


「ア!アサシン!?」

アサシンてたしか暗殺者だったはず!?

ビビってると、ルリアはかえでの手を握りしめる。

掌に小さな魔法陣が描かれていた。


「転生後、必要になったときにこの魔法陣からシオンさんを呼び出すのです。一度呼び出すと魔法陣は消えて、シオンさんはずっとかえでさんと共に行動します」


「どうやって、呼び出すのですか?」

かえでは掌の魔法陣を見ながら質問したが、ルリアは無視。


「最後に!転生先です!さぁ!ルーレットスタート!」


「ええ!?」

つい『青いボタン』を押す。

軽い音と共にルーレットが回る。


「ストーーーップ!!」

相変わらずテンションが高いルリアさんに負けて『赤ボタン』を押した。



ぴ、ぴ… ぴ

ルーレットが止まる。

嬉しそうにルリアがルーレットを確認する。

「………」


しばらくの沈黙


「え?なに?どうしたん?」


「えーっと…」

ルリアの顔が少しひきつっている…


「あなたの転生先はエビ(オキアミ)です!」

にこやかにルリアが叫んだ。


「………」

「………」


「えーと… エビ?  オキアミ??」

かえでが戸惑っていると


「さぁ!かえでさん!異世界生活を楽しんで!では、いってらっしゃい!!」

ルリアが満面の笑みで叫ぶと、かえでは天からのスポットライトの中で浮き上がる。


「ちょ!! え? なに? ちょっと!待って!!」

かえでは叫ぶが、ルリアはにこやかに手を振っていた。


「うそでしょ!?」

こうして、かえでは異世界のエビ(オキアミ)に転生したのだった…

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ご存知かとは思いますが、スイマセン。 オキアミは動物性プランクトンです。 エビではないです。
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