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四話:けんか目撃

やっと、入学式も終わり担任からも解散の声がかかり、多くの生徒が下校している中、レイはだるそうに机の電子パネルをいじくっていた。


(プロテクトが、めんどうなんよ。まあ、すぐに終わるんな)


とハッキングをしながら学校について色々調べていた。沿革・行事・教師のデータなどなど。しかし、その本命は、


「おっ、あったんな。この学校の見取り図♪」


レイの目の前には、3D化された学校の見取り図があった。もちろん、ただの見取り図じゃない。隠し通路やらなんやらも細かく記載された地図である。


「さてと、昼寝してもばれない場所は・・・」


そう、彼は絶好の昼寝スポットを探していたのだ。「そんなことを、ハッキングするな!」と突っ込みたい方。受け付けませんよ。


「なにやってんの?」

「ンナーーー!!」


レイは、あわてて電子パネルの電源を落とし後ろを振り返る。そこには、発光少女、改めシェレンが、不思議そうな顔をして立っていた。その時、画面では女のキャラクターが、


「それでは失礼します。クレン様」


と、言い残し消えた所だった。


「何よ?急に大声出して」

「・・・いや」

(チッ、肝心なときに・・・)


レイは、内心そんな気分でいっぱいでしたが顔には出しません。シェレンは、「ふーん」と興味のないような声を出してちらりとレイの事を見た。レイもそのことに気がついた。


「なんな?」

「へ?い、いえ別に・・・」

「そうなんな?」


なぜか、ほほを赤くしているシェレンにレイは首をかしげた。

ここで、今の状況を整理しよう。

誰もいない教室。いるのはレイとシェレンだけ。沈黙の雰囲気。

この状況で、いろいろと想像できてしまう君!小説家を目指すべきだ!!


「あ、あの・・・」

「ん?」

「今日、この後なにかありますの?」

「なにか?」

「あの・・・用事とか」

「特にないんな」


シェレンが、なぜかもじもじしているのには、わけがある。それは・・・、

今まで、男に話しかけることがなかったのだ!

話しかけられることは、あってもシェレンはほぼ無視を続けてきたが、今回はパートナーを組むので、仕方なく恥ずかしいながらも、精一杯やっているのだ!!

この状況で、ラブコメに発展しそうだなぁ。と思った君!まだまだ、甘いな!


「じゃあ、今日。話したいことがありますの。パートナーのことで・・・」

「ああ、いいんな。どこで話すんな?」

「用事があるので、少し待っていただいてもいいですか・・・?」

「分かったんな。それじゃあ、校門の所なんな」


その言葉を、聞きシェレンはうれしそうに笑った。心の中は、うまく誘えたうれしさがいっぱい。しかし、レイは、


(さっき見た、めぼしい所に行ってみるんな)


と、違う意味でうきうきだった。



「おお、ここはいいんな」


その場所は、屋上の隅をちょっと降りた場所にある以外に広いスペースだった。人が3人くらいは寝れるような広さは十分にあり、そこからは、玄関がよく見えるが見つかる心配はない。下手をすると落ちる心配もあるが溝のようになっているのでたぶん大丈夫だろうと、レイはそこに横になった。


「あったかいんなぁ」


その場所には、太陽が降り注ぎなんともいえない気持ちよさだった。その時、玄関から鈍い人を殴るような音が聞こえてきた。


(なんな?)


「あっ、あああああああああッ!?」


「おいおい、あんま騒がないでよー」


そこには朝、のびていて保健室に担ぎ込まれたと噂になっている、いかにも不良な3人組と、


「あれって、確かフロウリスだっけな?」


が、何かもめているようだった。身動きが出来ないように捕まえられている所を見るとどうやらフロウリスが、やられ役のようだった。


(あー、助けに行ったほうがいいんかなぁ)

「があああああぁぁぁあッ!?」


フロウリスの叫び声が聞こえる。いろいろと悩んだ結果助けに行こうかと立ち上がった時、豪快な笑い声と共に一人の少年が現れた。


「がっはっはぁ!!フロウ、この俺を差し置いて喧嘩をおっ始めるなんてなぁ!!」


すると、一気に形勢は逆転不良たちは一気に追い詰められ、何かフロウリスがぼそりといったと思うと、


「がっはっはっ!!さあフロウ、一気に終わらせるぞぉ!!」


その少年の掛け声と共に、フロウリスの金髪が赤くなった。


「ヒュー」


思わず口笛を吹いてしまうような見事な戦いぶりだった。不良の3人は見るも無残な姿にまでぼこぼこにされて、終わったかと思うと、


「・・・・・―――――・・・フロウ、・・右手・・電・・を・・・る気だ……、っ!?まさか!?よ、よせ!俺が一体何をし――――――んぎゃあああぁぁあぁあっ!?」


ところどころ、遠くで聞こえづらかったが、なぜか仲間だったように見えた少年に、電撃を放ち、どこか満足そうにしているフロウリスだった。


「確か四陰だっけんな。あれは・・・」


と、静かに両手を合わせ「南無ー」と合掌をするレイだった。


「たぶん、朝暴れてたのもあいつらなんだろうんな」


そんなことを、考えながらさっきのシェレンとの約束を思い出し、


「そろそろ、行くかんなぁ」


と、伸びをして校門に向かって移動し始めた。

炎道でーす。全体的にむちゃくちゃになってくる私の話。みなさんどうでしょうか?感想、苦情、評価なんでもお待ちしてます。

レ;よろしくなんよー

炎:さあ、けんかを見た感じどう?

レ;あれは、怖いんよ。あの時、飛び入りしなくてよかったんよ・・・。

炎:まあ、彼もいろいろあるようですねぇ。と、こんな感じで今回はおしまい。それでは、また。

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