再生する岬
前回の調査より2ヵ月が経つ。該当箇所の周辺住民の調査及び聞き込みを指令する。
【田園にて第一村人(男性)発見、インタビュー開始】
あ、どうもこんにちは。え?インタビュー?あ、調査…この村に?はぁ…
といっても、この村特に目立ったことないしなぁ。
特産品言うても、釣れるのは向こうの港の魚ぐらいなもんやし。
あ?向こうの灯台?知らん知らん、俺は忙しいからもうあっち言ってくれ!
【その後特に有力な情報と協力得られず、次の村人を探す】
【岬にて第二村人(男性)発見、インタビュー開始】
調査?この辺りの?へぇ変わった人だねぇ
ええ、私の知る限りじゃ、ここはちぃっとも変わっちゃいません。まあ強いて言うなら草木が季節によって変わるぐらいか、郵便局の人が変わったりするぐらいねぇ?
ほら前の大戦の時、実はねこのあたりも軍艦がぎょうさん来て撃ち合いしたんですよ、ほらあの辺、あの辺り、砲弾があたったあとが有るでしょ?あれ?どのへんだっけなぁ。最近ボケちまったのかな?
うちの灯台からもピカピカ光るの見えてねぇ、そりゃあすごかった。その時の写真がほらコレ。へへへ、すみませんねぇちょっと見づらいでしょ?
【インタビュー終了、次の村人を探す】
【村内にて第三村人(女性)発見、インタビュー開始】
あれまぁ、お役所の方でしたの?大変でしょうお仕事。これお土産にどうぞ、主人が仕留めてきた動物の干し肉。都会じゃ滅多に見られない動物だそうよ?ここらでは、割とよく見かけるのにねぇ。もしよかったらお茶でもします?
【インタビュー終了、既設し報告いたします】
那言港灯台近くの異変は依然として続いております。先の調査及び付近の生命体の完全駆除を行ったにも関わらず、付近に生息する生物はニホンオオカミやニホンカワウソなど絶滅種と指定された生物が住み着き、また村人も既に200年以上前の戦争時代の話をします。
灯台の内部への侵入は依然として行えず外部からの調査になるものの、外壁へ損傷を行うも瞬く間に再生する特徴を見いだすことに成功しました。引き続き調査を行います。
検閲完了。引き続きの調査を要望する。
押収された干し肉はニホンアシカのものであったと報告する。