よだれからのお願い・あってはならない事・「きっと・・・」・ポスター
「よだれからのお願い」
ちょっと危ない、落ちまんがな。
用心しなはれ、用心しなはれ。
ここは最終、満員電車。
周りもみんな、見てまんがな。
片手で必死にぶら下がる、わいの身にもなりなはれ。
くい入るような目線にわいも、ちょっぴり赤面しまんがな。
ちょいとあんさん、起きなはれ。
起きてわいを、ぬぐいなはれ。
「あってはならない事」
好きで好きでたまらない。
でも、所詮彼とは結ばれぬ運命。
ダメとわかれば燃える私。
時々あなたの姿を見るから、身も心もこがれてしまう。
我慢できずにくっついてみる。
私、歯ぐき、彼は唇。
~持ち主が真面目な場では、
会ってはならない、
あってはならない、絶対に~
「きっと・・・」
泣いているのだ誰だかわかる?
それは昨日までの私。
笑っているのが誰だかわかる?
それはこれからの私。
たった今からの私。
こんなつらい事、のりきったんだもん。
たった今から、
私ってば、世界一幸せになれる。
「ポスター」
“私達のお仕事は、街をゆきかう人々の、
視線をいかに集められるかが勝負。“
“見てもらうのがお仕事。いかに視線を集められるか、いかに美しくあるか。”
“あなたみたいに皺がよってちゃ、誰も見向きもしないから。”
「又、はじまったよ、お局様の新人いびりが。」
「今度みんなで言ってみない?!」
「あなたが視線を集められるのは、鼻の穴につけられた、輝く2つのがびょうのおかげ。」




