異世界トリップ~巻き込まれたあいつの場合~
拝啓
父上様、母上様。
すかーいぷで呪いめいた言葉を魔王様(女であり、あくまで比喩です)から頂きましたら、
次の瞬間、豪華な椅子に座ってる俺好みの美女の膝の上に落ちてたのですが、如何いたしましょう?
最後に俺、なぜか異世界にいます。
「なんっっじゃこりゃああああああああ?!?!?!?!?!」
俺、逢坂悠16歳。
なぜか異世界の魔王(女の人の場合でも魔王っていうのか?)の膝の上にトリップしました。
なんでこうなった?!
事の始まりはついさっきまでやってたチャット。
そこでいろいろな意味で魔王なお方が俺に話の流れで(どんな流れか突っ込んではいけない、絶対に)、
「ゆーくんなんか異世界にトリップして魔王の膝の上に落っこちればいいと思うよ!(黒笑)」
と言った瞬間、
目の前に麗しい顔の爬虫類系美女がいました。
・・・めちゃくちゃ好みドストライクでうっかり告白しそうになりました。(ヤバかった・・!!)
その次の瞬間体が浮いたかと思ったら、ものすごい勢いで壁に迫り。(死ぬかと思った!!)
なんか蔦みたいなので拘束されました。←いまここ
「魔王さまこの痴れ者はいかがいたしましょう?目玉をくり抜きますか、爪をはがしますか、
それとも生きたままグールの群れに放り込みますか?」
ひいいいいいいいい?!
「いや、アルフォィ少し待て、この者に事情を聞きたい。
見たところ人族のようだが・・・魔力は感じぬし妾のひ、膝の上に現れる前は何の前触れもなかった。」
はい!爬虫類系美女の照れてる顔ごちそうさまでした!!
膝の上に乗ったことを言うのに照れるって・・!!なにそれかわいい!!
「おい下衆、我が主を邪な目で見るな」
「すんませんした!!」
なので目の前にある尖った蔦っぽい何かを収めてください!!(泣)
「し、死ぬかと思った・・・・」
「ふん、軟弱な」
一般人に何を期待してるんだこのおっさん!?
「さて、お主・・オーサカだったか?」
「ぜひユウとお呼びください!」
「う、うむ ではユウお主の言い分を聞く限り、ここに来た理由に心当たりはないんじゃな?」
「はい!そうっす!」
…いや流石に知り合いの呪いもどきの後にトリップしたとか言えないよな…
それに幾らあだ名がそうだからってまさか他の人を異世界に召喚とか…できない…よな?多分…
やばい、言い切れない?!流石魔王さま!!
「我が主!このモノの言い分を信じるのですか?!」
「今のところ嘘を言ってるようではないからな」
何この女素敵結っこn..
「今何考えやがった。」
「何も考えてないっすうううう?!」
ちょい待ておっさん蔦が刺さってる!!首に刺さってるううううう!!
「アルフォイ。」
「っは!」
命の恩人ンン!!
ッハ!この美女の名前を聞かねば男が廃る!!
「あ、あの~」
「なんだ駄虫。」
「(何か今違う意味を込めて呼ばれたような…)その、命の恩人でもあるそちらの美女のお名前が知りたいのですが…」
「てめえ、ちょーしに乗ってんじゃねえよ…?」
「いやいやお礼を言うのに必要でしょう礼儀知らずになりたくないんで教えてくださいっす!!」(ノンブレス)
「貴様など魔王様とお呼びするだけで十分だ。」
「まあ、待てアルフォイ。」
「しかし魔王様!!」
「よい、黙っておれ。」
「は…」
「ユウ、妾の名はエグレ、この国の魔王じゃ。」
「エグレさん…素敵な名前ですね!!俺のいた世界では女王の名前なんですよ!貴女にピッタリですね。」
「てめえええ様を付けろ様をおおお!!」
「ひい?!すんません?!」
「え、エグレさん…」
うん、もうおっさんなんてどうでもいい。
なにこれ魔王様…いやエグレさんそのちょっと照れた感じでうつむいてるの。
なんですか名前で呼ばれなれてないんですか、
ほんのり顔が赤くなってるんですけど色っぽいんですけど、
なにこれかわいい..
「死ぬか?」
「すいません死にたくないんでこの蔦どうにかしてください。」
こんな感じで俺は異世界で魔王様改めエグレさん(名前呼びの許可もらった)に保護されました。
同時刻、あほな俺の友達がテンプレな感じで召喚されたとも知らず…
はあ、まあ後はあいつが教えてくれるよ…
…巻き込まれた恨みは今度晴らそう…
手始めにあいつのTS小説コレクション燃やしてやる…
「災難だったね~」
「ほんとだよ・・・何度死ぬかと思ったか・・・」
「ドンマイ」
「その笑顔むかつく」
「まあこれからも無事生き残ってね?」
「待て、それはフラグか?!フラグなのか?!」
「ほらほら皆さんにご挨拶」
(話しそらしやがった!!)
「「それでは感想よろしくお願いします」」
「まあ、他のやつらの動向も暇なら見てやってくださいっす」