錠菓魔女! 魔女っ子まこちゃん♡
私は魔女っ子まこちゃん♡
みんなの平和を守るため
愛と正義の力で敵を倒すの!
さあ、今日も錠菓パワーで
敵を倒すぞー!ヽ(`-ω-´)ノ
きゃるる~ん♪ みんな元気ー?
私は元気いっぱいだよ!
ところで、私の名前は
【魔法 マコ《まほう まこ》】
今年でnじゅぅ……
ううん、年齢は教えない♪
それでは、私の〝楽しい〟毎日
教えちゃうよ!
♡♡♡
今日はお休みの日!
街でショッピングに行ってるの!
「るんるんるーん♪ あ、あれいい~」
私の目に飛び込んできたのは
大きなショーウィンドウに飾られた
大きなくまさんのぬいぐるみ!
もうプリチーキュートすぎて
私の心を鷲掴み!
「ふぁ……いくらですか?」
値段を見てみると……
あ、安い! このくまさん安い!
こんなに可愛いくまさんが安いなんて
買うっきゃないね!
「これくらさい! やったー!」
私は即決でくまさんぬいぐるみを買って
足早に家に帰ったの♪
♡♡
お部屋にくまさんを飾って……
「きゃー! きゃ! わー!」
やっぱ可愛い! 買って正解だった!
そんな風に喜んでいた私のケータイに
突如電話が来たの!
「もしまし~? えっ? マタですか?
いいれすよ! 行きます!」
この電話は
夢の国《キャンディ王国》の
国王様からの電話で、内容は……
『助けてくれぇ! 悪い奴らに襲われてるんじゃ!
また変身してどうにかしてくれぇ!』
そんなに必死に言われたら
助けるしかないよね!
しかも私、国王様に選ばれた
魔女っ子まこちゃんだもの♪
♡
『へんしーん!』
私はそう言いながら
ポッケからケースを取り出し、
その中に入っている〝錠菓〟を1つ食べた!
「ふぁ…… ふああああぁぁ~……?!」
全身が快感と幸せオーラで包み込まれ
私はみるみると姿が変わっていくっ!
ダボダボTシャツのゆったりジーンズ姿は
いつの間にかフリフリの魔女っ子スタイルに!
『よし! 敵を倒しに行くぞー!』
????????
私が返信を終えると、景色が変わり
敵のいる場所にワープされた。
『またお前か! 何度来ても無駄だマヤ~!』
そう、気持ち悪い声で〝ぐにゃぐにゃ〟の
姿がよくわからない敵は言ったの。
でも、だからなんなの!
『何度でも来てあげるわよ! さあ!
国王をおとなしく開放しなさい!』
と、言っても敵が開放してくれるわけ
ないんだよね。
『やなこった! 開放して欲しくば
俺を倒してかラブベラッ?!』
『大人しく開放すれば死なずに済んだのにね。』
私は敵を瞬殺し、
国王を開放してあげた。
やっぱ何事も平和が一番、だよね♪
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あるボロアパートの1部屋。
そのドアの前に男は今日もノックをする。
「おい! 居るんだろ! 金返さんかい!
ワイは善意でおどれに金貸したんじゃないぞ
ゴラァ!? あぁ?!」
そう脅し文句を言っても、
出てくる気配…… いや、人の気配がしない。
「チッ、夜逃げされてもおたか。
そうなったらしゃあないか……
とでもいうと思ったか? おら゛っ!」
男は扉を無理やり蹴り壊して入り、
中を確認した。
「うぉ、臭いなぁ…… ゴミ屋敷やんけ……」
男は足の踏み場が見つからない玄関を通り
リビングと思われる場所に進んだ。
そこには……
薬、薬、薬のやま……
薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬薬
いっぱいのくすり♪
「うぁ…… うあぅ…… あ?」
そのヤマの中に女が1人。
楽しそうに笑っていた……
その女は、男に対して
急にこんなことを聞いてきた。
「ねぇ…… おくすり、くれる?」