第11話 魔物掃討しちゃいました。
クエストが出されていた森についた三人。ここまでくるにのに結構時間が掛かった。
理由は簡単だ。道中、盗賊と戦闘していたからだ。ここまで来るのに何もなければ一時間半、グレイたちは盗賊の件があったので、二時間程掛かった。
「やっとここまで来たな、約束通り魔物はお前達のもんだよ。ただし、作戦は俺に任せてくれないか」
「何かいい作戦があるの兄さん?」
「ああ、魔物の習性を使うんだ。魔物は血に集まる習性があるだろ?だからこうやって血で誘うんだ。」
そういってグレイは自分の手首を切った。血が垂れている。ポタ、ポタ、ポタ。
「兄さん何やってるんだ!!早く回復魔術を!!」
「そうですわ!さすがに兄様でも許しませんよ!!」
「そんなに焦るなこの程度の傷じゃあ死なないさ。でも、このまま血を流すつもりはないからな。」
シャルtユーリは落ち着いたようだ。
何でそんなに慌ててるんだろ、まぁ、心配かけたみたいだから今回は思う存分暴れてもらおうか!!
「で、そんなこんなで結構な数の魔物が集まった訳だが....ここは俺が「「兄さん(様)!!」」はぁ、二人とも、思う存分暴れていいぞ!!」
「「わかった!!」」
グレイがそういうとシャルは魔術の詠唱を始めていた。ユーリは剣を抜き魔物をバッタバッタ斬り払っていた。
「アイスフィールド!!」
中級の広範囲を凍らせる魔術か、これは帝級か王級に匹敵するな、怖い怖い。
さて、ユーリは.......氷の塊を斬り払ってるな、ユーリには斬られたくないな、あはは、あは、あはははは。
そんなこんなで十分後。周りには魔物の屍の山が、1、2、3、4、5、5つの山ができていた。なぜこうなったかは皆、わかるでしょう?わからない人のために説明するとグレイが手首を切って血が出ます。その血で魔物が来ます。斬ったりして倒します。血が出ます。集まります。倒します。集まります。この無限ループでこうなりました。倒した数はなんと、
1850匹でした。
ギルドに行ってマリーのところで、マリーが「ギルドカード出して下さい。討伐数をみますので。」っていってきたからみせたらめちゃくちゃ驚いてた。そりゃそうだよな1850だよ。
「1850!!で、ではクエスト報酬の銀貨555枚です。どうしたんですか?この数は尋常じゃないですよ?森中の魔物でもかりつくしたんですか?馬鹿なんですか!!」