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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第一章】
69/250

律季と美琴

「美琴ー、昼飯食おーぜ?」

昼休みになっても、無表情で美琴は座ったままだった。

斗亜は美琴の顔の前で手を振ってみる。


「あ、斗亜…」

美琴が斗亜に気づいて微笑む。

「どした?」

隣に座りながら、斗亜が聞く。


「何でもない!!あ、お弁当食べよ!」

カバンの中からお弁当を出そうとして、カバンから化粧ポーチが落ちる。


「あ…」

拾おうと席を立つと、先に手が伸びてきて先に拾われた。

「ありがと…」

美琴が言いながら、顔を上げると…手に化粧ポーチを持って、律季が微笑んで立っていた。

「どういたしまして」


「律季…」


「――――美琴、土曜日斗亜とデートしてたの?」

美琴と斗亜の間に割って入るようにして、律季が座って食べ始める。

「デート?」

笑いながら美琴が聞き返す。

「斗亜の妹が誕生日だからプレゼント買うの付き合っただけだよ?」


「へぇ…妹が、ねぇ…」

律季は、含み笑いして言う。


「そういえばあの日、新太見つかったのか?」

斗亜が慌てて話題を変えようと律季に尋ねる。


「あぁ、夜電話来たって言ってたな…」

律季が思い出しながら言う。


美琴は、自分が隣にいた時の事だと思い、気まずくて話に加わらずにいる。


「でもさ、新太今日もおかしいんだよな―。俺のこと避けてるし…」

律季が何気なく言った言葉が、美琴には引っ掛かり、口に運びかけた箸が止まる。


(新太が…律季を避けてる…?なんで?)


「美琴、なんでか知らない?」

律季に突然話をふられ、美琴はギクリとする。


「知らないよ…。なんで私が…?」


「そうだよね、ごめんごめん」

律季はあっさり引き下がって、美琴は拍子抜けする。

――――美琴は…心臓がバクバク音を立てているのが分かった。


(自然に応えてたよね…私…ちゃんと…)





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