真相は胸の中に…
「真太っ」
元妻である美緒が、元気に手を降りながら走ってくる。
オフィス街の真ん中にある公園で、待ち合わせていた真太は、眩しそうに目を細める。
それは…まるで美琴を見ているようにそっくりだった。
「どうしたの?呼び出したりして。―――あ、そうだ!奥さんと新太くんは元気?」
仕事の合間に、こうして会うのは久しぶりだった。
「…元気だよ」
真太は、平静な態度を意識して言う。
「やっと、仕事が軌道にのって来たのよねぇ」
コーヒーの入ったカップに口をつけながら、
美緒が生き生きとして言う。
「良かったじゃん…」
以前のような明るい美緒を見て、新太はホッとする。
(俺の好きだった頃の美緒だ…)
「で、どうしたの?」
美緒の方から、話を切り出すきっかけをくれる。
「私たちは離婚…したんだよね?」
確かめるように美緒が言う。
「うん…」
真太が静かに頷くと、美緒が笑って言う。
「なんか、いまだに信じられなくて…私と真太が結婚してたなんてーーー」
複雑な想いを隠して、隣の真太は愛想笑いをする。
(キミにはまだ、思い出していないことがあるんだよ、美緒)
「美緒の事務所に、新しく入ったモデルの子、いるだろ?」
真太は、戸惑いながらも口を開く。
「うん…。って、なんで真太が知ってるの?」
美緒が驚きながら言う。
「俺の…」
真太は、美緒を見つめる。
(本当は、君の…)
「―――娘だから…」




