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はかる気持ち  作者: 夢呂
【第一章】
48/250

真太の恋物語(1)

「…美緒?」

――――君の姿を見つけたとき、まぼろしかと思った。



高校卒業以来、音信不通になっていた美緒と、

この街で再会したのは… 8年ぶりだった。


時が…止まった気がした。

だってそこにいた君は…あの頃のままだったから。


「ウソ…真太っ?」

あの頃と同じ笑顔で、美緒は俺に笑いかけた。


細くて白い腕に、

生まれてまだ首も据わっていない赤ん坊を抱いて…。





「今まで、どこで何してたんだよ!皆お前と連絡とれねーって心配してたんだぞ」

「ごめんねー」

―――俺がどれだけ心配してたか、君はきっと考えたことはなかっただろう。



いつだって自由を好む美緒を、誰も繋ぎ止めることは出来なかった。

―――かつて恋人だった、美緒と別れたことを…俺はずっと後悔していた。


再会した時には、お互いもう26歳になっていて、

俺は地元から少し離れた街に就職していた。


心の奥では幼馴染みの美緒をいつも想っていたが、

現実では、結婚を意識したお付き合いをしている女性(ひと)はいた。



でも、この街で偶然美緒に再会したことで、俺の平凡な人生は…大きく変わったんだ。



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